広島で家を建てるなら、夏の蒸し暑さと冬の底冷えの両方に備えられる住まいを選びたいものです。

一方で「高性能住宅」という言葉は会社ごとに意味が異なり、断熱等級やUA値・C値を見ても判断しにくいと感じる方は少なくありません。

本記事では、高性能住宅の基本指標と、広島の気候に合う家づくりのポイントを整理します。

そのうえで、山尾工務店と一条工務店を共通の比較軸で紹介し、費用や会社選びの注意点まで解説します。

広島で夏も冬も快適な家を建てたい方へ。自然素材や断熱性能、価格の違いを比較して、家族の暮らしに合う住宅会社を見つけましょう。

暑さ・寒さ、素材、価格まで。広島の暮らしに合う家づくり工務店・ハウスメーカーを徹底比較

広島で建てる高性能住宅とは?一般的な注文住宅との違い

高性能住宅の性能は、断熱・気密・耐震などの指標で比べられます。

まずは各指標の意味と、数値の読み方を押さえましょう。

高性能住宅は断熱・気密・耐震・省エネ性能を重視した住まい

高性能住宅とは、一般的に断熱・気密・耐震・省エネなどの性能を重視した住宅を指します。

ただし、法律上の統一された定義はなく、どの性能をどの程度高めるかは住宅会社によって異なります。

2025年4月からは、原則すべての新築住宅に省エネ基準(断熱等級4相当)への適合が義務付けられました。

そのため、高性能住宅を比較する際は、断熱等級5以上の水準も確認することが大切です。

一般的な注文住宅との違いは、次の4項目で最低水準をどこまで上回るかにあります。

  • 断熱性能:最低水準は断熱等級4。等級5〜7のどこを目指すかが確認ポイント
  • 気密性能:現行の国の基準値はなし。C値の目標値と実測の有無が確認ポイント
  • 耐震性能:建築基準法と同等の水準は耐震等級1。等級2・3の取得有無が確認ポイント
  • 省エネ性能:最低水準は一次エネルギー消費量等級4。ZEH水準(等級6)を満たすかが確認ポイント

「高性能住宅」は法律上の名称ではないため、会社ごとに指す範囲や水準が異なる点に注意しましょう。

 高性能住宅を構成する断熱・気密・耐震・省エネの4つの性能と住宅の関係を示した図

出典:国土交通省「省エネ基準引き上げへ。脱炭素化も。」

断熱等級・UA値・C値の意味と数値の見方

断熱等級は、住宅性能表示制度で外皮(屋根・外壁・床・窓など)の断熱性能を1〜7の7段階で示す指標で、数字が大きいほど高性能です。

等級の判定には、熱の逃げやすさを示すUA値(外皮平均熱貫流率)と、夏に日射熱が室内へ入る割合を示すηAC値(冷房期の平均日射熱取得率)が使われます。

 断熱等級・UA値・C値の意味と数値の読み方、広島市の断熱基準を比較した図

UA値は数値が小さいほど断熱性能が高く、基準値は全国8つの地域区分ごとに異なります。

断熱等級4地域5地域6地域7地域
等級70.230.260.260.26
等級60.340.460.460.46
等級5(ZEH水準)0.60.60.60.6
等級4(省エネ基準)0.750.870.870.87

※UA値の基準値(単位:W/㎡・K)。この値以下で各等級を満たします。

C値(相当すき間面積)は、床面積1㎡あたりのすき間の大きさ(㎠)を示す数値です。

C値も小さいほど気密性が高いと判断できます。

C値は現在の省エネ基準に一律の基準値がなく、設計図だけでは実際の数値を確定できないため、建築中または完成時の気密測定で確認する必要があります。

出典:国土交通省「住宅性能表示制度におけるZEH水準を上回る等級について」

ZEH水準・HEAT20と断熱等級6・7の違い

ZEH水準は、断熱等級5と一次エネルギー消費量等級6をともに満たす省エネ性能の水準です。

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、これに太陽光発電などを加えてエネルギー収支ゼロを目指す住宅を指し、「ZEH水準」とは区別して考えます。

HEAT20は、民間団体が提案する断熱性能の推奨水準で、G1・G2・G3の3段階があります。

断熱等級6・7は、このG2・G3を参考に、2022年に国が新設した上位等級です。

ただし両者は同じ基準ではなく、地域によっては数値に差があります。

水準5地域6地域区分
ZEH水準(断熱等級5)0.60.6国の基準
HEAT20 G10.480.56民間の推奨水準
断熱等級60.460.46国の基準
HEAT20 G20.340.46民間の推奨水準
断熱等級70.260.26国の基準
HEAT20 G30.230.26民間の推奨水準

※UA値の基準値(単位:W/㎡・K)

HEAT20は、冬の室温をどの程度保てるかという目安も含めて評価する考え方です。

「等級6=G2」と単純に置き換えず、建築地の地域区分ごとの数値で確認しましょう。

ZEH水準とZEHの違い、国の断熱等級とHEAT20の位置付けを整理した概念図

出典:

国土交通省「建築物省エネ法に基づく建築物の販売・賃貸時の省エネ性能表⽰制度」

みらい 建築・住宅研究機構公式サイト「住宅シナリオと外皮性能水準」

広島の気候に合う高性能住宅を建てるための4つのポイント

広島県は、温暖な瀬戸内の沿岸部から冷え込みの厳しい山間部まで、気候の幅が広い地域です。

建築地の条件に合わせて、次の4つのポイントを検討しましょう。

建築地の省エネ地域区分に合わせて断熱性能を考える

広島市は、省エネ基準の地域区分では6地域に該当します。

建築予定地の区分は、国土交通省が公表する地域区分一覧で確認しましょう。

一方で県内には5地域や4地域、さらに3地域に区分される場所もあり、同じ広島県でも必要な断熱性能の目安は変わります。

地域区分該当する広島県内の市町
3地域廿日市市(旧吉和村)
4地域庄原市(旧総領町・旧西城町・旧東城町・旧口和町・旧高野町・旧比和町)、安芸太田町、世羅町、神石高原町
5地域東広島市、三次市、府中市、安芸高田市、北広島町、熊野町、庄原市(旧庄原市)、廿日市市(旧佐伯町)
6地域広島市、呉市、福山市、尾道市、三原市、竹原市、大竹市、江田島市、府中町、海田町、坂町、大崎上島町、廿日市市(旧佐伯町・旧吉和村を除く)

地域区分は旧市町村の単位で分かれる場合もあるため、土地が決まったら住宅会社に該当区分を確認しましょう。

6地域の広島市でも、冬の暖房負荷を抑えて家の中の温度差を小さくしたい場合は、等級4にとどめず等級5〜6以上を検討する価値があります。

ただし、断熱等級を上げるために断熱材や窓の仕様を変更すると、建築費が増える場合があります。

初期費用と光熱費の削減見込みを比較して判断することが大切です。

出典:国土交通省「地域区分(令和元年11月16日以降)」

夏の日射遮蔽と冬の日射取得を両立させる

広島市の夏は蒸し暑く、冷房負荷を抑えるには窓から入る日射熱への対策が欠かせません。

一方で冬は、南からの日差しを室内に取り込めれば暖房の補助になります。

両立させる主な方法は次のとおりです。

  • 南面の窓は庇(ひさし)や軒で、高い夏の日差しを遮り、低い冬の日差しを取り込む設計
  • 東西の窓は小さめにするか、外付けブラインドやすだれで外側から日射を遮る工夫
  • 方角に応じて、遮熱型と断熱型のLow-E複層ガラスを使い分ける窓計画

断熱性能が高い家ほど一度入った熱が逃げにくいため、夏の日射遮蔽も冬の寒さ対策と並んで重要です。

こうした設計は「パッシブデザイン」と呼ばれ、敷地の向きや周辺建物の影によって最適な形が異なります。

提案を受ける際は、日射シミュレーションの有無や庇の長さの根拠を説明してもらうと判断しやすくなります。

 夏は庇で高い日差しを遮り、冬は低い日差しを室内に取り込む住宅設計の比較図

高気密・高断熱と換気・空調・湿度管理を組み合わせる

広島市では梅雨期の6〜7月に降水量が多く、夏にかけて湿度の高い日が続く傾向があります。

高気密・高断熱の家は外気の影響を受けにくい反面、計画的な換気と空調がなければ、室内に湿気や汚れた空気がこもりやすくなります。

現在の新築住宅には24時間換気設備の設置が義務付けられており、戸建て住宅で主に使われる方式は次の2つです。

換気方式仕組み特徴
第1種換気(熱交換型)給気・排気とも機械で行い、排気の熱を回収する室温への影響が小さく、湿度も交換できる全熱交換型もある。設備費やフィルター清掃などの手間はかかりやすい
第3種換気排気のみ機械で行い、給気は給気口から自然に取り入れる設備がシンプルで費用を抑えやすい。外気がそのまま入るため、室温や湿度の影響を受けやすい

換気だけでは除湿や加湿が追いつかないこともあるため、エアコンや除湿機を含めた空調計画とセットで考えることが大切です。

また、気密性能が低いと計画どおりに空気が流れないため、C値の実測結果とあわせて換気計画を確認しましょう。

ALTテキスト: 高断熱・高気密・計画換気・空調と湿度管理が室内環境に与える働きを示した図

出典:気象庁 広島地方気象台「広島県の気象 2024年(令和6年)年報」

自然素材の特性と室内空気環境への配慮を確認する

無垢材や漆喰、珪藻土などの自然素材は、空気中の湿気を吸ったり放出したりする調湿性を持つとされています。

ただし調湿できる量には限りがあり、自然素材だけで住宅全体の湿度を制御できるわけではありません。

自然素材の調湿性は、換気・空調と組み合わせて室内の湿度変化をやわらげる補助的な働きとして考えるのが適切です。

また、自然素材を使っていれば化学物質がゼロになるとは限りません。

接着剤や塗料、合板などの建材のほか、持ち込む家具からも化学物質が出る可能性があるためです。

2003年からは建築基準法でシックハウス対策が義務化され、ホルムアルデヒドを発散する建材の使用制限や換気設備の設置が求められています。

自然素材を重視する場合は、次の点も確認しておきましょう。

  • 床・壁・天井に使う素材と、接着剤・塗料の種類
  • 室内空気の測定を実施しているか、その測定条件と結果
  • 無垢材の反りやすき間、塗り壁のひび割れなど経年変化への対応方法

無垢材は年月とともに色合いや風合いが変化し、住まいに独特の味わいが生まれます。

一方で、湿度による収縮や反り、傷などが発生することもあるため、素材の特徴を理解しておくことが大切です。

ALTテキスト: 自然素材の調湿性と断熱材・気密層・換気設備の役割を住宅の壁断面で示した図

出典:国土交通省「建築基準法に基づくシックハウス対策について」

広島で高性能住宅を建てられるおすすめ工務店・ハウスメーカー2選

山尾工務店と一条工務店を、断熱・気密性能や建築費、保証など共通の項目で比較します。

公式サイトで数値を確認できない項目は「未確認」と表記し、優劣の断定はしていません。

比較項目 山尾工務店 一条工務店
対応エリア 廿日市市・広島市・大竹市・東広島市・呉市などを中心に広島県内 全国で展開(対応エリアは建築地により異なる場合あり)
断熱等級 未確認 枠組壁工法の商品は全棟で等級6以上が標準。グラン・スマート、アイ・スマートは等級7が標準
UA値 未確認 商品・建築地・プランにより異なる(一律の数値は未確認)
C値 未確認 平均実測値0.59㎠/㎡(枠組壁工法・建築中間時)
気密測定 未確認 全棟で実施
耐震性能 耐震等級3(さんびオリジナルハウス) 耐震等級3を上回る強さをうたう「2倍耐震」
断熱材 未確認 高性能ウレタンフォーム(I-HEAD構法の商品はEPS)
窓 樹脂サッシ+断熱ガラスまたは遮熱ガラス 防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ
換気・空調 標準仕様の記載なし 熱交換換気「ロスガード90」、全館床暖房、全館さらぽか空調
自然素材 国産無垢材、珊瑚の漆喰、ミネラル系塗り壁、土佐和紙、植物オイル 自然素材に特化した会社ではない。セゾンは無垢材を多用
建築費 坪単価の公式掲載なし 坪単価の公式掲載なし
保証 住宅完成保証制度・瑕疵保証制度に加入、地震建替え保証(引き渡しから10年) 条件を満たせば最長30年の長期保証
施工事例 広島市・東広島市・廿日市市などの新築・リフォーム事例を掲載 全国の建築実例を掲載

※2026年10月15日時点で各社公式サイトを確認。性能値は商品・建築地・仕様により異なります。

ALTテキスト: 山尾工務店の自然素材・地域密着と一条工務店の断熱・気密・省エネ設備の特徴を比較した図

有限会社山尾工務店|自然素材と広島の暮らしに寄り添う家づくり

有限会社山尾工務店 公式HPの画像
引用元:有限会社山尾工務店 公式HP
会社名有限会社山尾工務店
住所〒733-0012
広島県広島市西区中広町1-5-17
電話番号0120-74-0656
公式サイトURLhttps://www.yamao-k.com/

広島市西区に本社を置き、国産無垢材や珊瑚の漆喰など、自然素材を基本とした家づくりを行う地域の工務店です。

山尾工務店の住宅性能・自然素材・施工の特徴

山尾工務店は、新築注文住宅やリフォーム、古民家再生などを手がける工務店です。

主力の「さんびオリジナルハウス」は、合板やビニールクロスを使わず、肌に触れる部分を自然素材で仕上げることを基本としています。

床・天井・壁には飫肥杉や吉野杉などの国産無垢材を使い、壁は沖縄県産の珊瑚を使った漆喰や、天然ミネラル系の塗り壁で仕上げます。

無垢材は時間の経過とともに色味や質感が変化するため、年月を重ねた住まいならではの風合いを楽しめます。

ただし、木材の収縮によるすき間や表面の傷などが生じることもあり、定期的なお手入れが必要です。

見学会では新築時の仕上がりだけでなく、築年数が経過した住宅の状態も確認するとよいでしょう。

性能面では、樹脂サッシと断熱ガラスまたは遮熱ガラスを標準とし、耐震等級3を掲げています。

プレカットだけに頼らず大工が構造材を刻み、「中桁」を通した「背骨のある家」と呼ぶ工法を採用している点も特徴です。

山尾工務店に依頼するメリット

メリットの一つは、無垢材や塗り壁の質感を標準仕様として取り入れやすい点です。

自然素材を基本とした仕様のため、採用する素材の種類や仕上げを確認しながら、内装を検討できます。

また、代表が「目の届く範囲」での家づくりを掲げており、施主と話し合いながら進めたい人には相性がよいでしょう。

住宅完成保証制度と瑕疵保証制度に加入しているほか、引き渡しから10年間の地震建替え保証も用意しています。

これらの保証は、建築中や引き渡し後の備えを比較する際の判断材料になります。

完成後に見えなくなる断熱材や構造材を確認できる、構造見学会を開催していることも魅力です。

山尾工務店に依頼する際の注意点

公式サイトでは、断熱等級・UA値・C値や、気密測定の実施状況を確認できませんでした。

高気密・高断熱を重視する場合は、検討中のプランの外皮計算結果とC値の実測予定を書面で確認しましょう。

坪単価や標準的な建築費も公開されていないため、総額は見積もりで比較する必要があります。

ZEHビルダーとして公表しているZEH化率は、年度によって0〜67%と幅があります。

ZEH水準や太陽光発電を希望する場合は、早い段階で伝えると安心です。

モデルハウスを持たないため、実物は施主の協力による見学会で確認することになります。

山尾工務店が向いている人

山尾工務店は、自然素材の質感や木の香りを日々の暮らしで楽しみたい人に向いています。

合板やビニールクロスを避けた内装を希望する人にとって、標準仕様の考え方が合いやすいでしょう。

  • 国産無垢材や塗り壁など、素材にこだわった家を建てたい人
  • 担当者や大工と直接話し合いながら、間取りや仕様を決めたい人
  • 広島市・廿日市市・東広島市など、施工エリアの中心部で建てる人
  • 耐震等級3と、地域密着の保証体制を重視する人

一方で、断熱・気密を数値で比較したい人は、打ち合わせ時に性能値の提示を依頼することをおすすめします。

山尾工務店のHPで詳しくみる

山尾工務店の口コミ・評判をみる

有限会社山尾工務店の評判・口コミは?家づくりの特徴と注意点を解説

株式会社一条工務店|高断熱・高気密と省エネ設備を重視する家づくり

株式会社一条工務店 公式HPの画像
引用元:株式会社一条工務店 公式HP
会社名株式会社一条工務店
住所【広島アスタ展示場】
〒732-0068
広島県広島市東区牛田新町2-2-10-6
【広島アスタ東展示場】
〒732-0068
広島県広島市東区牛田新町2-2-10-20
【広島吉島展示場】
〒730-0822
広島県広島市中区吉島東1-15-2
電話番号【広島アスタ展示場】082-511-7211【広島アスタ東展示場】082-511-2101【広島吉島展示場】082-545-9811
公式サイトURLhttps://www.ichijo.co.jp/

全国で注文住宅を展開し、断熱等級7への対応や全棟気密測定など、住宅性能を数値で示す家づくりを行うハウスメーカーです。

一条工務店の住宅性能・標準仕様・施工の特徴

一条工務店は、「家は、性能。」を掲げて全国で注文住宅を手がけるハウスメーカーです。

枠組壁工法の商品では全棟で断熱等級6以上を標準とし、グラン・スマートとアイ・スマートは断熱等級7が標準仕様です。

ただし、建築地やプラン、採用する仕様によっては対応できない場合があると公式サイトに明記されています。

気密測定は全棟で実施しており、C値は平均実測値で0.59㎠/㎡と公表されています(枠組壁工法・建築中間時の値)。

断熱材の高性能ウレタンフォームやトリプルガラス樹脂サッシ、熱交換換気「ロスガード90」を組み合わせ、自社グループ工場での生産体制を持つ点が特徴です。

一条工務店に依頼するメリット

一条工務店のメリットは、高い断熱・気密性能を標準仕様で確保しやすい点です。

全棟で気密測定を行い、自社基準を満たしたうえで引き渡すため、性能を数値で確認できる安心感があります。

家全体の温度差を小さくしたい場合は、全館床暖房や全館さらぽか空調も選択肢の一つです。

屋根一体型の太陽光発電と蓄電池を組み合わせれば、光熱費の削減や停電時の備えにもつながります。

条件を満たした場合に10年目以降のシロアリ予防工事を無償で行うなど、点検体制を案内しています。

一条工務店に依頼する際の注意点

一条工務店の性能値は、商品や建築地、プラン、採用する仕様によって異なります。

断熱等級7の標準化はグラン・スマートとアイ・スマートが対象で、すべての商品が同じ性能ではありません。

公表されているC値は平均実測値のため、契約前に自分の家の目標値と実測結果の扱いを確認しておきましょう。

坪単価は公式サイトに掲載がなく、太陽光発電や蓄電池、全館空調などの採用によって総額が変わります。

また、自然素材に特化した住宅会社ではないため、無垢材や塗り壁を重視する場合は商品ごとの内装仕様を確認する必要があります。

長期保証の延長には、無料点検や指定のメンテナンス工事を受けることが条件となる点にも注意が必要です。

一条工務店が向いている人

一条工務店は、断熱・気密・省エネ性能を数値で比較しながら選びたい人に向いています。

家全体を一定の温度に保つ暮らしや、太陽光発電による光熱費の抑制を重視する人とも相性がよいでしょう。

  • 断熱等級7やC値の実測値など、性能の根拠を重視する人
  • 全館床暖房などで、家の中の温度差を小さくしたい人
  • 太陽光発電と蓄電池を活用して、光熱費や停電に備えたい人
  • 長期保証や点検体制を重視する人

一方で、内装の自然素材や細かな造作を最優先する人は、他社とも比較したうえで判断するのがおすすめです。

一条工務店の口コミ・評判をみる

株式会社一条工務店の評判は?良い・悪い口コミと後悔する理由を解説

広島で高性能住宅を建てる費用と維持費の考え方

高性能住宅の費用は、建築時の価格だけでなく、入居後の光熱費や設備の更新費まで含めて考える必要があります。

建てる前から住んだ後までの費用を、4つの視点で整理しましょう。

高性能住宅の坪単価・建築費と価格差の考え方

住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査(2025年度)」では、土地を別に持つ注文住宅の建設費は全国平均4,259.8万円、住宅面積は118.4㎡でした。

この数値から計算すると、坪あたりの建設費は約119万円となります。

ただし坪単価は、延床面積と施工床面積のどちらで割るか、付帯工事や設備を含むかによって大きく変わります。

山尾工務店と一条工務店は、2026年10月15日時点でいずれも公式サイトに坪単価を掲載していません。

高性能住宅で価格差が出やすいのは、次のような項目です。

  • 断熱等級を6・7に上げるための断熱材や窓のグレード
  • 熱交換換気や全館空調など、換気・空調設備の方式
  • 太陽光発電や蓄電池の有無と容量
  • 無垢材や塗り壁など、内装材の種類と施工の手間

坪単価の安さだけで判断せず、同じ延床面積・同じ仕様条件で総額を比較することが大切です。

坪単価の計算方法と、建築費用や床面積の算定範囲によって金額が変わる仕組みを示した図

出典:住宅金融支援機構「2025年度フラット35利用者調査」

土地代・付帯工事費・設備費を含めた総予算の組み方

土地から購入する場合、同調査の土地付注文住宅の所要資金は全国平均で5,312.9万円です。

総予算は、建物本体の工事費だけでなく、次の費用を合計して組み立てます。

費用項目主な内容確認ポイント
土地代土地の購入代金、仲介手数料建物予算との配分を先に決める
建物本体工事費基礎・構造・内外装・標準設備見積もりに含まれる範囲
付帯工事費地盤改良、給排水の引き込み、外構地盤調査の結果と擁壁の有無
設備費太陽光発電、蓄電池、空調、照明、カーテン標準かオプションか
諸費用登記、ローン手数料、火災保険、引っ越し現金で用意する額

広島市は斜面地に近い住宅地も多く、地盤改良や擁壁の工事で付帯工事費が膨らむ可能性があります。

2026年7月23日時点で、広島市内の土砂災害警戒区域等は7,885か所に指定されています。

土地を選ぶ段階でハザードマップを確認し、必要な工事の概算を住宅会社に出してもらいましょう。

住宅取得総額を土地購入費・建物本体工事費・付帯工事費・設備費・諸費用に分けた図

出典:住宅金融支援機構「2025年度フラット35利用者調査」

断熱性能による光熱費への影響と長期的な費用

国土交通省の試算では、6地域で断熱等級7相当の外皮性能にした場合、暖房の一次エネルギー消費量は省エネ基準の住宅より約52%、冷房は約23%削減できるとされています。

この試算は、標準的な設備で必要な部屋だけを冷暖房する条件で計算されたものです。

実際の光熱費は、住宅の広さや設備の種類、家族の人数、冷暖房の使い方、電気料金の単価によって変わります。

断熱性能を上げると冷暖房のエネルギーは減りやすい一方で、全館空調や床暖房を連続運転すれば、その分の電気代もかかります。

また、長期的な費用には光熱費だけでなく、設備の更新費も含まれます。

太陽光発電のパワーコンディショナーや換気設備のフィルター、空調機器は、一定の年数で交換や点検が必要です。

外壁や屋根の塗り替え、無垢材や塗り壁の補修も含め、30年程度の維持費を住宅会社に試算してもらうと比較しやすくなります。

また、断熱材や窓まわりの施工状態、気密部材の劣化なども、長期的な住宅性能に関係します。

初期性能だけでなく、将来の補修費用や性能を維持するための点検体制も比較しましょう。

 高性能住宅の取得時の費用と入居後の光熱費・修繕費、断熱性能向上による費用の関係図

出典:国土交通省「住宅性能表示制度におけるZEH水準を上回る等級について」

広島で利用を検討したい補助金・住宅ローン優遇制度

高性能住宅は、国や自治体の補助金や税制優遇の対象になりやすい住まいです。

2026年10月15日時点で確認できた主な制度は次のとおりです。

制度主な内容2026年の受付状況
みらいエコ住宅2026事業(GX志向型住宅)全世帯が対象。断熱等級6以上などが要件で、補助額は110万円/戸(1〜4地域は125万円)12月31日まで(予算上限に達した場合は早期終了)。10月13日時点で予算の64%に到達
みらいエコ住宅2026事業(長期優良住宅)子育て世帯・若者夫婦世帯が対象。補助額は75万円/戸12月31日まで(予算上限に達した場合は早期終了)。ZEH水準住宅と合わせて予算の38%に到達
みらいエコ住宅2026事業(ZEH水準住宅・注文住宅)子育て世帯・若者夫婦世帯が対象。補助額は35万円/戸2026年9月30日で受付終了
住宅ローン減税2026〜2030年入居が対象。省エネ性能が高いほど借入限度額が大きい2028年以降に建築確認を受ける省エネ基準適合住宅は対象外(別途経過措置あり)
広島市 家庭用スマートエネルギー設備等設置補助金家庭用蓄電池・燃料電池・V2H設備が1台3万円2027年1月29日まで(募集490台、着工前の申請が必要)

国の補助金は住宅会社が申請する仕組みのため、依頼先が登録事業者かどうかを契約前に確認しましょう。

予算の上限に達すると期間内でも受付が終わるため、最新の状況は各公式サイトで確認してください。

出典:

みらいエコ住宅2026事業【公式】

国土交通省「住宅ローン減税」

広島市公式サイト「家庭用燃料電池、家庭用蓄電池、V2H充放電設備の補助制度について」

広島で高性能住宅を建てて後悔しないための会社選び

住宅会社の説明は、同じ「高性能」という言葉でも基準や前提が異なります。

提案を客観的に比べるために、契約前に確認したい4つのポイントを紹介します。

断熱等級・UA値・C値と気密測定の実施状況を確認する

断熱性能を確認するときは、カタログの代表値ではなく、自分が建てるプランでの数値を見ることが大切です。

UA値や断熱等級は、間取りや窓の大きさ、建築地の地域区分によって変わります。

確認したい主なポイントは次のとおりです。

  • 断熱等級は標準仕様で達成するのか、オプションの追加が必要か
  • 計画中のプランで計算した外皮計算書(UA値・ηAC値)を出してもらえるか
  • 気密測定は全棟で行うのか、希望者のみか
  • 測定のタイミングは工事の途中か完成時か
  • C値の目標値と、達成できなかった場合の対応

気密測定は、工事の途中で行うと、すき間が見つかった場合に補修しやすいという利点があります。

一方で、完成時の測定は、設備の配管や配線の穴まで含めた最終的な状態を確認できます。

口頭での説明だけで判断せず、性能値と測定方法は見積もりや契約書類に書面で残してもらいましょう。

ALTテキスト: 設計時の断熱等級・UA値の確認から施工中や完成時のC値測定までの流れを示した図

耐震性能・施工品質・保証と点検体制を確認する

耐震性能は、「耐震等級3」を正式に取得するのか、「耐震等級3相当」の設計なのかで意味が異なります。

正式な等級は、住宅性能表示制度などで第三者の評価を受けて確認されるものです。

どの計算方法で構造を確認しているかも、あわせて質問しておくと安心です。

施工品質は、構造見学会や工事中の現場見学で、整理整頓の状態や断熱材の施工を確かめる方法があります。

工事写真の記録を引き渡し時にもらえるかどうかも、確認しておきたい点です。

保証は年数の長さだけでなく、延長の条件と、有償メンテナンスが必要になる時期まで確認することが大切です。

新築住宅では、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防ぐ部分について、引き渡しから10年間の瑕疵担保責任が法律で定められています。

そのうえで、定期点検の頻度や不具合が起きたときの連絡窓口、現地への対応体制を比較しましょう。

新築住宅の法律上の10年間の瑕疵担保責任と住宅会社独自の長期保証・点検条件を示した図

出典:国土交通省「住宅瑕疵担保履行法について」

モデルハウスや施工事例で実際の住み心地を確かめる

住宅展示場のモデルハウスは、実際に建てる家より広く、上位の仕様を採用していることが少なくありません。

住み心地を確かめるなら、完成見学会や入居宅の訪問など、実際の生活に近い大きさの家を見るのがおすすめです。

山尾工務店は施主の協力による完成見学会や構造見学会を、一条工務店は展示場のほか入居宅訪問や構造・完成現場見学会を案内しています。

見学時には、次の点を意識すると比較しやすくなります。

  • 窓際や足元、2階と1階の温度差
  • 夏と冬、梅雨時期など季節による体感の違い
  • 無垢材や塗り壁の質感、においの好み
  • 築年数がたった家での、素材の色の変化や傷み方

可能であれば暑い時期と寒い時期の両方に見学し、住んでいる人に光熱費や不満点を聞いてみましょう。

同じ条件で2社以上の仕様書と見積もりを比較する

見積もりの金額は、含まれる工事や設備の範囲が会社ごとに異なるため、そのままでは比べられません。

比較する前に、延床面積や間取り、性能の条件をそろえて依頼することが大切です。

確認項目そろえる条件・確認する内容
延床面積・間取り同じ広さ、同じ部屋数で依頼する
断熱・気密断熱等級、UA値、C値の目標値と測定方法
窓・換気・空調窓の種類、換気方式、全館空調や床暖房の有無
太陽光発電・蓄電池搭載するか、容量と費用
付帯工事地盤改良、給排水、外構が含まれるか
保証・点検保証期間、延長条件、点検の頻度

「一式」とだけ書かれた項目や「別途」とされた工事は、内容と概算額を必ず確認しましょう。

また、契約を急がせる期限付きの値引きがある場合も、仕様と総額を落ち着いて比べてから判断することが大切です。

比較の結果、性能と素材のどちらを優先するかが見えてくると、依頼先を決めやすくなります。

広島の高性能住宅に関するよくある質問

広島で高性能住宅を比較していると、性能の数値や設備の必要性について疑問が残りやすいものです。

よくある6つの質問に、結論から順にお答えします。

広島で高性能住宅を建てるなら断熱等級6と7のどちらがよいですか?

結論として、予算と暮らし方の優先順位で選ぶのがおすすめです。どちらが正解とは一概にいえません。

広島市を含む6地域の場合、UA値の基準は等級6が0.46以下、等級7が0.26以下です。

断熱等級7は、国が暖冷房の一次エネルギー消費量を省エネ基準の住宅と比べて概ね40%削減できる水準として設定したものです。

ただし、削減率は一定の条件に基づく試算値であり、実際の省エネ効果は住宅の設計や設備、冷暖房の使い方によって異なります。

一方で、断熱材や窓のグレードが上がるため、建築費は増える傾向があります。

迷った場合は等級6を基準に考え、等級7との差額と光熱費の削減見込みを住宅会社に試算してもらうと判断しやすくなります。

なお、国の補助金「みらいエコ住宅2026事業」のGX志向型住宅は、断熱等級6以上が要件の一つです。

出典:国土交通省「省エネ性能に係るさらなる上位等級(戸建住宅の断熱等級6・7)の基準(評価方法)」

UA値が低ければ必ず夏も冬も快適になりますか?

UA値が低いだけでは、必ずしも一年中快適になるとは限りません。

UA値は熱の逃げにくさを示す指標で、主に冬の暖かさに関わります。

夏の快適さには、窓から入る日射熱(ηAC値)や、庇・外付けブラインドによる日射遮蔽が大きく影響します。

また、すき間が多いと計画どおりに空気が流れず、温度ムラや湿気がこもる原因になります。

快適さは、断熱・気密・日射遮蔽・換気・空調計画の組み合わせで決まると考えましょう。

間取りや吹き抜けの有無、エアコンの配置によっても体感は変わるため、設計段階で冷暖房の計画まで説明を受けることが大切です。

C値はどのくらいを目指すべきですか?

現在の省エネ基準にはC値の基準値がないため、目標値は住宅会社と相談して決めることになります。

参考として、かつての次世代省エネ基準では、広島を含む温暖な地域で5.0㎠/㎡、寒冷地で2.0㎠/㎡という目安がありました。

高気密をうたう住宅会社の中には、1.0㎠/㎡を下回る数値を目標に掲げるところも見られます。

大切なのは数値の大小だけでなく、自分の家で実際に気密測定を行い、その結果を書面で受け取れるかどうかです。

C値が低いほど、換気設備が計画どおりに空気を入れ替えやすくなります。

測定のタイミングや、目標に届かなかった場合の対応も事前に確認しておきましょう。

出典:国土交通省「住宅・建築物における省エネルギー対策について」(平成20年10月31日)

高性能住宅とZEH住宅は同じものですか?

高性能住宅とZEH住宅は、同じものではありません。

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、断熱と省エネ設備でエネルギー消費を減らし、太陽光発電などで年間のエネルギー収支をゼロに近づける住宅です。

一方の「高性能住宅」には法律上の定義がなく、断熱・気密・耐震などの性能を高めた住宅を広く指す言葉として使われています。

また、「ZEH水準」は断熱等級5と一次エネルギー消費量等級6を満たす性能水準を指し、太陽光発電の設置までは求めていません。

会社の説明で「ZEH」「ZEH水準」「高性能」が出てきたら、どの基準を満たす住宅なのかを具体的に確認しましょう。

ZEHであっても、気密性能や耐震性能まで高いとは限らない点にも注意が必要です。

自然素材の家でも高気密・高断熱にできますか?

自然素材の家でも、高気密・高断熱にすることは可能です。

無垢材や塗り壁は主に室内の仕上げ材で、断熱性能や気密性能は、その内側にある断熱材や気密層の施工によって決まります。

そのため、自然素材を使うかどうかと、断熱・気密の性能は分けて考えることができます。

ただし、自然素材の調湿性は換気の代わりにはならないため、換気計画と組み合わせて考えることが大切です。

無垢材は湿度によって伸び縮みするため、すき間の出方や気密層との取り合いについて施工方法を確認しておくと安心です。

自然素材を重視する会社に依頼する場合も、断熱等級やC値の目標値を数値で示してもらいましょう。

高性能住宅では太陽光発電や蓄電池も必要ですか?

太陽光発電や蓄電池は、高性能住宅全般に必須の設備ではありません。

ただし、ZEHや補助金の対象となる住宅では、エネルギー収支などの要件を個別に確認する必要があります。

断熱・気密性能を高めることと、エネルギーを自宅でつくることは、別の取り組みです。

太陽光発電は、日中の電気代の削減や売電収入、停電時の電源確保につながる可能性があります。

一方で、初期費用に加えて、パワーコンディショナーの交換などの維持費がかかります。

屋根の向きや周囲の建物の影によっては、発電量が想定より少なくなる場合もあるため注意しましょう。

ZEHや、補助金の対象となるGX志向型住宅を目指す場合は、再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率など、制度ごとの要件を確認する必要があります。

GX志向型住宅では立地条件による要件の違いもあるため、太陽光発電の設置が必須かどうかも含めて住宅会社に確認しましょう。

蓄電池は、広島市の補助金(1台3万円)の対象にもなっているため、設置する場合は申請時期も確認しておきましょう。

出典:広島市「家庭用燃料電池、家庭用蓄電池、V2H充放電設備の補助制度について」

広島で高性能住宅を建てるまでの5ステップ

高性能住宅は、性能と費用のバランスを考えながら段階的に進めると、後悔の少ない家づくりにつながります。

住宅会社の比較から契約までの流れを、5つのステップで紹介します。

ALTテキスト: 広島で高性能住宅を建てる際の希望整理・土地予算・会社見学・見積比較・契約の5ステップを示した図

ステップ1:家族の希望と住宅性能の優先順位を整理する

最初に、新しい家で実現したい暮らしを家族で話し合い、希望を書き出しましょう。

高性能住宅では、性能や素材、設備の選択肢が多く、すべてを最高水準にすると予算を大きく超えることがあります。

次のような項目に、家族で優先順位をつけておくと判断がぶれにくくなります。

  • 冬の暖かさや、家の中の温度差の小ささ
  • 夏の涼しさや、梅雨時期の湿気対策
  • 無垢材や塗り壁など、自然素材の質感
  • 毎月の光熱費や、将来の維持費の抑えやすさ
  • 耐震性能や、災害時の備え

「絶対に譲れない条件」と「予算次第で検討する条件」に分けておくと、住宅会社の提案を比べやすくなります。

今の住まいで不満に感じている点も書き出しておくと、打ち合わせで要望を具体的に伝えられます。

ステップ2:土地条件と建築予算の上限を決める

次に、建てる場所と、家づくりにかけられる予算の上限を決めます。

土地は、省エネ地域区分やハザードマップ、地盤の状態、日当たりを確認しておくことが大切です。

南側の日当たりは冬の日射取得や太陽光発電の発電量に、地盤や擁壁は付帯工事費に影響します。

予算は、借りられる額ではなく、無理なく返せる額から考えましょう。

住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査(2025年度)」では、土地付注文住宅の手持金の平均は481.1万円、月々の予定返済額の平均は152,300円でした。

光熱費や固定資産税、将来の修繕費も含めて、毎月の住居費として払い続けられる上限を決めておくことが重要です。

出典:住宅金融支援機構「2025年度フラット35利用者調査」

ステップ3:気になる住宅会社へ資料請求・見学予約をする

条件が整理できたら、気になる住宅会社へ資料請求や見学の予約をしましょう。

山尾工務店は資料請求や問い合わせを受け付けており、施主の協力による見学会の情報を公式サイトで案内しています。

一条工務店は、カタログ請求や展示場の来場予約、入居宅訪問などの申し込みを公式サイトから受け付けています。

見学の前に、次のような質問を用意しておくと比較がしやすくなります。

  • 標準仕様での断熱等級とC値の目標値
  • 気密測定の実施方法とタイミング
  • 自然素材を使える範囲と、追加費用の有無
  • 保証の内容と点検の頻度

複数の会社に同じ質問をすることで、説明の分かりやすさや対応の丁寧さも比べられます。

ステップ4:希望条件を伝えて性能仕様と総額見積もりを取得する

候補を2〜3社に絞ったら、同じ条件を伝えて間取りの提案と見積もりを依頼します。

条件をそろえないと、金額の違いが仕様の差なのか、会社の価格設定の差なのかが分からなくなるためです。

依頼する際は、次の資料を出してもらえるか確認しましょう。

  • 計画プランでの外皮計算書(UA値・ηAC値)
  • C値の目標値と気密測定の予定
  • 付帯工事や諸費用を含めた総額の見積もり
  • 標準仕様とオプションの区分が分かる仕様書
  • 補助金の対象になるかどうかと、申請の可否

見積もりの段階で性能値と総額を書面で受け取っておくと、契約後の「こんなはずではなかった」を防ぎやすくなります。

不明な項目は、その場で質問して回答を記録しておくことが大切です。

ステップ5:提案内容と契約条件を確認して依頼先を決める

最後に、提案内容と契約条件を比べて依頼先を決めます。

契約前には、図面と仕様書、見積書の内容が一致しているかを必ず確認しましょう。

あわせて、次の契約条件にも目を通しておくと安心です。

  • 契約後に仕様を変更した場合の追加費用のルール
  • 着工から引き渡しまでの工期と、支払いのタイミング
  • 保証書の内容と、保証を延長するための条件
  • 補助金を申請する主体と、採択されなかった場合の扱い
  • 契約を解除する場合の条件と費用

性能・費用・担当者との相性を総合的に比べ、家族全員が納得できる会社を選ぶことが後悔の少ない家づくりにつながります。

契約を急かされても、疑問が残る場合は即決せず、説明を受け直してから判断しましょう。

まとめ|広島の高性能住宅は性能・費用・暮らしやすさで比較しよう

広島で高性能住宅を選ぶ際は、断熱等級やC値の数値だけでなく、日射遮蔽や換気・空調、耐震性、費用、長期的な維持管理まで含めて比較することが大切です。

広島市は省エネ基準の6地域ですが、県北部には4地域や5地域もあるため、建築地に合った性能を考えましょう。

本記事で紹介した2社の特徴は、次のとおりです。

項目山尾工務店一条工務店
主な強み国産無垢材や珊瑚の漆喰など自然素材が基本。耐震等級3、地震建替え保証断熱等級7の標準化(対象商品)、全棟気密測定、熱交換換気
向いている人素材の質感を楽しみ、担当者や大工と話し合って建てたい人断熱・気密・省エネ性能を数値で比較して選びたい人
確認したい点断熱等級・UA値・C値と気密測定の有無商品・プランごとの性能値と総額

山尾工務店は、自然素材を基本とした家づくりを広島県内で手がける地域密着の工務店です。

一条工務店は、住宅性能を数値で示す家づくりを全国で展開しています。

どちらが優れているかではなく、家族が何を優先するかによって、選ぶべき会社は変わります。

まずは両社の資料請求や見学を通して、同じ条件で性能と総額を比べてみてください。

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