家の化学物質は、建材だけでなく家具や日用品などからも発生する場合があります。

そのため、発生源を減らす建材選びと適切な換気を組み合わせることが、対策の基本です。

この記事では、主な化学物質と発生源、健康への影響、新築で取り入れたい4つの対策を整理します。

広島市で注文住宅を検討する子育て世帯が、住宅会社の説明を判断するときの目安もまとめました。

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家の中で発生する主な化学物質とその発生源

家の化学物質の主な発生源を住宅断面図で示し、建材・塗料・家具・日用品と関係する物質を整理した図解

家の化学物質は、建材だけでなく家具や日用品にも発生源があります。

まずは代表的な物質と、それぞれの出どころを確認しましょう。

ホルムアルデヒド|合板や接着剤などに関係する化学物質

ホルムアルデヒドは、合板や接着剤、防かび剤などに使われてきた化学物質です。

無色で刺激臭のある気体で、室内の濃度が高くなると、目や鼻、喉などの粘膜を刺激する場合があります。

厚生労働省は、室内濃度指針値を1立方メートルあたり100マイクログラム(0.08ppm)と定めています。

2003年7月には、シックハウス対策に関する改正建築基準法が施行され、内装仕上げ材の使用制限や24時間換気設備の設置が求められるようになりました。

ただし、建材が基準を満たしていても、家具や日用品から発生する分は別に考える必要があります。

夏場の閉め切った室内では濃度が高まる事例も報告されているため、入居後の換気も欠かせません。

出典:

室内濃度指針値一覧(厚生労働省)

改正建築基準法に基づくシックハウス対策(国土交通省)

建築基準法に基づくシックハウス対策について(国土交通省)

トルエン・キシレンなどのVOC|塗料や接着剤などから発生する物質

VOCは「揮発性有機化合物」の略で、常温で空気中に揮発しやすい化学物質の総称です。

トルエンは油性ラッカーや塗料、接着剤に、キシレンは塗料や芳香剤、接着剤などに含まれる場合があります。

これらは内装の塗装や接着に使われる材料から発生するため、新築やリフォームの直後は特に注意したい物質です。

厚生労働省の指針値は、1立方メートルあたりトルエンが260マイクログラム、キシレンが200マイクログラムです。

指針値が定められているのは13物質ですが、対象外の物質が使われる場合もあります。

測定結果を確認するときは、どの物質を調べた数値なのかを見ておくことが大切です。

出典:室内濃度指針値一覧(厚生労働省)

家具・カーテン・日用品など建材以外にも発生源がある

室内の化学物質は、建材だけでなく家具や防虫剤、日用品などからも発生します。

そのため、建材の対策だけで安心せず、入居後に持ち込む物も含めて考えることが大切です。

主な発生源の例を、次の表にまとめました。

発生源の例関係する主な物質
合板を使った家具・建材ホルムアルデヒド
防虫剤・防臭剤パラジクロロベンゼン
芳香剤・油性ペイントキシレンなど
カーペット・ビニールクロス・接着剤フタル酸ジ-n-ブチル
灯油・石油ストーブ周辺キシレンなどのVOC

カーテンなどの繊維製品も、製品ごとに素材や加工が異なるため、購入時に表示を確認すると安心です。

入居前後に新しい家具をまとめて搬入すると、室内の化学物質が増える場合があります。

家具の搬入時期を分け、こまめに換気することで、室内の化学物質濃度の上昇を抑えやすくなります。

出典:

室内空気中化学物質についての相談マニュアル作成の手引き(厚生労働省)

家の化学物質が健康に与える影響とシックハウス症候群

家の化学物質は、体調不良の一因になる場合があります。

症状の特徴と、特に注意したい家庭の状況を確認しましょう。

目や喉の刺激、頭痛などの症状が現れる場合がある

室内の化学物質の濃度が高くなると、居住者に体調不良が生じることがあります。

主な症状は、頭痛・めまい・吐き気、目や鼻、喉などの粘膜への刺激、皮膚のかゆみや湿疹などです。

こうした症状は、その住まいを離れると軽くなる場合があります。

新築住宅への入居後やリフォーム後に、目がチカチカする、喉が痛いといった症状が出る例は、国土交通省の資料でも紹介されています。

ただし、同じような症状は風邪やアレルギーでも起こるため、自己判断で原因を決めつけないことが大切です。

症状が続くときは、いつ・どこで症状が出たかを記録して、医師に伝えましょう。

出典:快適で健康的な住宅で暮らすために 建築基準法に基づくシックハウス対策(国土交通省住宅局)

シックハウス症候群は複数の環境要因が関係する

シックハウス症候群に関係する化学物質、換気不足、カビ・ダニ、温湿度など複数の室内環境要因を示した相関図

シックハウス症候群は、医学的に確立した単一の疾患ではなく、居住に由来するさまざまな健康障害の総称です。

原因は化学物質だけに限らず、換気不足やカビ・ダニなど、室内環境に関する複数の要因が関係すると考えられています。

厚生労働省の研修資料でも、症状は要因・仕組み・場所の観点から整理されており、物理的な要因もほかの要因に影響するとされています。

また、症状が出る仕組みや診断方法、治療方法は、現在も研究が進められている段階です。

そのため、「この建材を使えば防げる」と、一つの対策だけで考えるのは現実的ではありません。

建材の選び方、換気、入居後の家具や日用品の管理を組み合わせる視点が欠かせません。

出典:

室内空気質健康影響研究会報告書:~シックハウス症候群に関する医学的知見の整理~(厚生労働省健康局)

「平成26年度生活衛生関係技術担当者研修会|シックハウス症候群の診断基準の検証に関する研究(厚生労働省)

子どもや化学物質に敏感な人がいる家庭で注意したいこと

厚生労働省の指針値には、小児への影響を考慮した数値が設けられている物質があります。

例えばクロルピリホスは、大人が1立方メートルあたり1マイクログラムに対し、小児は0.1マイクログラムと、10分の1に設定されています。

クロルピリホスは、建築基準法により、居室を有する建築物でクロルピリホスを添加した建築材料を使用することが禁止されています。

子どもがいる家庭では、指針値の考え方を踏まえて、発生源を少なくする工夫を優先したいところです。

また、シックハウス症候群と化学物質過敏症は、次のように区別して説明されています。

項目シックハウス症候群化学物質過敏症
反応するきっかけ化学物質で汚染された室内に入ったとき空気中のごく微量の化学物質
症状の特徴その場所を離れると軽減されるさまざまな過敏症状が出て、通常の社会生活に支障を来す場合もある

家族に敏感な人がいる場合は、住宅会社に早めに伝え、内装材や換気の選択肢を相談しておくと安心です。

気になる症状があるときは、医療機関に相談しましょう。

出典:

室内濃度指針値一覧(厚生労働省)

建築基準法に基づくシックハウス対策について(国土交通省)

新築住宅で化学物質を減らすための4つの対策

新築住宅の化学物質対策として、建材選び、施工材料の確認、換気計画、完成後の測定と入居後管理を示す4ステップ図

新築で化学物質を減らすには、建材・施工・換気・入居後の管理を順に確認することが大切です。

4つの対策を、順番に見ていきましょう。

F☆☆☆☆建材の使用範囲と表示の意味を確認する

F☆☆☆☆(フォースター)は、建材から出るホルムアルデヒドの量が最も少ない区分を示す表示です。

放散速度が1平方メートル・1時間あたり5マイクログラム以下の建材が該当し、内装仕上げに面積の制限なく使用できます。

区分ごとの違いは、次の表のとおりです。

表示ホルムアルデヒドの放散速度(μg/㎡h)内装仕上げの制限
F☆☆☆☆5以下制限なしに使える
F☆☆☆5超〜20使用面積が制限される
F☆☆20超〜120使用面積が制限される
第1種ホルムアルデヒド発散建築材料(旧E2・Fc2・表示なし等)120超原則として内装仕上げへの使用不可

この表示はホルムアルデヒドの放散量を示すものであり、トルエンなどのVOCまで評価するものではない点に注意が必要です。

住宅会社の説明を聞くときは、「F☆☆☆☆を使っています」という言葉だけで判断しないようにしましょう。

どの部位にどの区分の建材を使うのかまで確認すると、会社ごとの違いを比べやすくなります。

内装材・接着剤・塗料の種類と使用箇所を確認する

ホルムアルデヒドの規制対象には、合板や木質フローリング、壁紙、接着剤、断熱材、現場施工の塗料なども含まれます。

見落としやすいのは、床や壁の下地に使う合板と、施工に使う接着剤や塗料です。

建材の種類だけでなく、使用する部屋や部位、製品名を一覧で確認することが、化学物質対策の第一歩です。

建築基準法では、天井裏などから居室へホルムアルデヒドが流入しないようにする措置も求められています。

また、居室のある建築物では、シロアリ駆除剤のクロルピリホスの使用が禁止されています。

トルエンやキシレンなどのVOCは、塗料や接着剤の製品によって含まれ方が異なるため、製品名や仕様書で確認しておきましょう。

出典:建築基準法に基づくシックハウス対策について(国土交通省)

24時間換気の方式と空気の流れを確認する

建築基準法では、住宅に換気回数が1時間あたり0.5回以上の機械換気設備(24時間換気)を設けることが求められています。

0.5回/時とは、約2時間で家全体の空気量に相当する換気量が確保される計算です。

換気の方式には、給気と排気の両方を機械で行う第1種や、排気のみを機械で行う第3種などがあります。

方式の名称だけで比べず、給気口と排気口の位置から、空気がどう流れるのかを間取り図で確認することが大切です。

24時間換気の第1種換気と第3種換気について、機械給気・自然給気と機械排気による空気の流れを比較した図解

家具で給気口をふさいだり、フィルターの掃除を怠ったりすると、計画どおりの換気量が得られない場合があります。

換気設備の維持管理に必要な手間や費用も、契約前に確認しておきましょう。

完成後の室内空気測定と入居後の換気・家具選びに気を配る

完成後に室内の空気を測定すると、実際の濃度の目安を確認できます。

厚生労働省が示す新築住宅の標準的な測定方法では、30分換気した後に室内を5時間以上閉め切り、その後原則として約30分間、空気を採取します。

新築住宅の室内空気測定について、30分の換気、5時間以上の閉め切り、約30分の空気採取という標準的な手順を示す図解

対象はホルムアルデヒドやトルエン、キシレンなどで、採取の条件によって結果が変わる場合があります。

測定を依頼するときは、測定する物質、測定する部屋、換気設備の稼働状況、結果の開示方法を事前に確認しましょう。

測定値は、その時点・その条件での目安であり、入居後の濃度を保証するものではありません。

入居前には十分に換気し、入居後も夏場など窓を閉め切りがちな時期は、継続的な換気を心がけることが大切です。

新しい家具は一度に搬入せず、換気しながら少しずつ揃えると、室内の化学物質濃度の上昇を抑えやすくなります。

出典:室内空気中化学物質の室内濃度指針値及び標準的測定方法について(厚生労働省)

自然素材の家は化学物質対策に有効?特徴と注意点

自然素材は心地よさの面で魅力がありますが、化学物質対策の万能策ではありません。

特徴と注意点を、メリットとデメリットの両面から整理します。

無垢材・珪藻土・珊瑚漆喰などの素材の特徴

無垢材は、丸太から切り出した木材で、合板のように接着剤で貼り合わせていないのが特徴です。

珪藻土は、藻の一種である珪藻類の遺骸が堆積した土で、多孔質で吸水性に富む一方、軽くてもろい性質があります。

吸放湿性や吸臭性などから、シックハウス対策として注目され、住宅の内外壁に使われることが多い素材です。

珊瑚漆喰は漆喰の一種として塗り壁に使われる素材で、湿度調整の面から採用する住宅会社があります。

これらの自然素材は、種類や使用環境によって、年月とともに質感や色合いが変化する場合があります。

主な素材の特徴と、確認したい点は次の表のとおりです。

素材主な特徴確認したい点
無垢材接着剤で貼り合わせていない木材。木目や香りに個体差がある反りや割れ、隙間の出方、樹種ごとの特徴
珪藻土多孔質で吸水性に富む。軽くてもろいひび割れや汚れへの対応、補修の方法
珊瑚漆喰漆喰の一種。調湿性を理由に採用される配合や下地を含む具体的な仕様

いずれも製品や施工方法によって仕様が異なるため、素材の配合や使用箇所、施工方法を確認することが大切です。

自然素材を取り入れるメリット

自然素材を取り入れる主なメリットは、素材そのものの質感と、調湿性などへの期待です。

木や塗り壁の質感は住まいの心地よさにつながり、年月を重ねた変化を楽しめる点が魅力です。

珪藻土には、高い吸放湿性や吸臭性があることが知られています。

広島のように梅雨の湿度が高い地域では、調湿性は検討する価値のある特徴です。

また、無垢材や塗り壁は、接着剤を多く使う建材と比べて、接着剤の使用量を抑えやすいと考えられます。

素材の色合いや質感の変化を楽しみたい家庭には、自然素材が選択肢の一つになります。

自然素材を取り入れるデメリット

自然素材には、費用や手入れ、仕上がりのばらつきなど、事前に確認したい点もあります。

無垢材は、湿度の変化で反りや割れ、隙間が生じる場合があり、傷もつきやすい傾向があります。

珪藻土はもろい性質があるため、補修や汚れの扱いを事前に確認しておく必要があります。

また、自然素材は工業製品より初期費用が高くなる場合があり、使用範囲を広げるほど総額に影響します。

さらに、木材は種類によってアセトアルデヒドやテルペン類などの成分を放散するため、自然素材でも放散がゼロになるわけではありません。

自然素材の良さを活かすには、デメリットも理解したうえで、使用範囲と手入れの方法を決めましょう。

化学物質ゼロや無添加という表現だけで安全性を判断しない

「化学物質ゼロ」「無添加」といった表現は魅力的ですが、それだけでは安全性を判断できません。

自然素材であることと、化学物質が発生しないことは、同じ意味ではないためです。

木材からはアセトアルデヒドやテルペン類が放散される場合があり、産業技術総合研究所の研究チームは、室内のアセトアルデヒドの約50%を木材が占めると推定しています。

「未検出」などの測定結果は、どの物質を、どの条件で測定した数値なのかを必ず確認しましょう。

測定する物質や、換気・室温などの条件が違えば、数値の意味が変わるためです。

化学物質ゼロ・無添加・自然素材という表示と、実際に確認すべき測定対象物質・測定条件・使用材料を比較した図解

確認する際は、測定した物質、測定日と施工後の経過日数、換気設備の稼働状況、測定した部屋を書面で見せてもらうと安心です。

自然素材か住宅性能かのどちらか一方だけでなく、両方の視点で比べましょう。

出典:

産業技術総合研究所「アセトアルデヒドの例(推定結果)」(資料24ページ)

木質建材から放散される揮発性有機化合物の評価と快適性増進効果の解明(森林総合研究所)

広島市で化学物質対策に配慮した注文住宅会社おすすめ2選

広島市で化学物質対策に配慮した注文住宅会社として、自然素材を重視する会社と、住宅性能を重視する会社を同じ項目で比べます。

比較項目 有限会社山尾工務店 株式会社一条工務店
家づくりの基本コンセプト 自然素材と広島の気候に合わせた、経年変化を楽しむ家づくり 「家は、性能。」を掲げ、断熱・気密・換気などで室内環境を整える家づくり
内装材・接着剤などの標準仕様 床・天井・壁・建具に国産無垢材を使用。壁は珪藻土系の塗壁やサンゴを原料とする漆喰、接着剤は天然素材と説明 公式サイトでは、すべての部材にF☆☆☆☆を採用と説明。内装材の選択肢は商品ごとに異なるため要確認
ホルムアルデヒド・VOCへの対策 「化学物質をほとんど使用していない」と説明。測定の有無・対象物質・測定条件は要確認 「シックハウス・ゼロ」を目標に室内空気質環境実験を実施と説明。F☆☆☆☆はホルムアルデヒドの区分のため、VOCの扱いは要確認
換気・断熱・気密への取り組み 自然通風や採光を重視。ZEHビルダーとして実績を報告。換気方式と断熱の数値は要確認 高気密・高断熱構造を重視し、全館換気システム「ロスガード90」を標準搭載
広島の気候への対応 高温多湿の夏と冬の寒さを踏まえた設計。珪藻土や漆喰の調湿性を活かす 高気密・高断熱と、温度・湿度を交換する換気で室内の温湿度を管理
経年変化とメンテナンスへの考え方 無垢材や塗り壁の風合いの変化を味わいと捉える。年1回の定期点検 「経年耐久」を重視した仕様。長期30年保証などのサポートを用意(条件は要確認)
費用と追加オプションの確認事項 坪単価の目安は70〜90万円。設計段階で予算を調整(最新の金額は見積もりで確認) 坪単価の目安は70〜100万円。オプションの追加で費用が増える場合がある(最新の金額は見積もりで確認)
向いている人と契約前の注意点 自然素材の質感や経年変化を大切にしたい人。使用範囲、測定条件、素材ごとの手入れを確認 住宅性能を数値で比べ、設備で温熱環境を管理したい人。標準仕様、換気設備の維持管理費、オプション費用を確認

有限会社山尾工務店|自然素材と経年変化を楽しむ家づくり

有限会社山尾工務店 公式HPの画像
引用元:有限会社山尾工務店 公式HP
会社名有限会社山尾工務店
住所〒733-0012
広島県広島市西区中広町1-5-17
電話番号0120-74-0656
公式サイトURLhttps://www.yamao-k.com/

有限会社山尾工務店は、広島市西区に本社を構え、自然素材を使った注文住宅を手がける工務店です。

床・天井・壁・建具に国産の無垢材を使い、壁には珪藻土やサンゴを原料とする漆喰を用いるなど、素材の質感を活かした家づくりが特長です。

無垢材や塗り壁の色合い・風合いの変化を、味わいとして楽しめます。

少数精鋭の体制で、お客様と話し合いながら設計を進める点も特長の一つです。

自然素材の質感や経年変化を大切にし、住宅性能と予算を家族の暮らしに合わせて検討したい方に向いています。

契約前には、自然素材の使用範囲、化学物質の測定条件、素材ごとの手入れ方法を確認しましょう。

山尾工務店のHPで詳しくみる

山尾工務店の口コミ・評判をみる

有限会社山尾工務店の評判・口コミは?家づくりの特徴と注意点を解説

株式会社一条工務店|住宅性能と換気計画を重視する家づくり

株式会社一条工務店 公式HPの画像
引用元:株式会社一条工務店 公式HP
会社名株式会社一条工務店
住所【広島アスタ展示場】
〒732-0068
広島県広島市東区牛田新町2-2-10-6
【広島アスタ東展示場】
〒732-0068
広島県広島市東区牛田新町2-2-10-20
【広島吉島展示場】
〒730-0822
広島県広島市中区吉島東1-15-2
電話番号【広島アスタ展示場】082-511-7211【広島アスタ東展示場】082-511-2101【広島吉島展示場】082-545-9811
公式サイトURLhttps://www.ichijo.co.jp/

株式会社一条工務店は、住宅の性能を軸に注文住宅を全国で展開する住宅メーカーです。

高気密・高断熱の住宅性能を重視し、熱交換換気システム「ロスガード90」を標準搭載して、室内環境を整える点が特徴です。

公式サイトでは、すべての部材にホルムアルデヒドの放散量が少ないF☆☆☆☆を採用していると説明されています。

自社グループの工場で住宅部材を生産し、製造工程で品質管理を行う体制も特徴の一つです。

住宅性能を仕様や数値で比べ、設備による温熱環境の管理を重視したい方に向いています。

契約前には、商品ごとの標準仕様、換気設備の維持管理費、内装材の選択肢とオプション費用を確認しましょう。

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化学物質対策を重視した住宅会社選びの4つの比較ポイント

化学物質対策を重視した住宅会社選びで確認したい建材、断熱・換気、建築総額、経年変化の4つの比較ポイントを示す図解

住宅会社を選ぶときは、同じ4つの軸で比べることが大切です。

化学物質対策を中心に、順番に確認しましょう。

標準仕様の建材と化学物質対策の説明を比較する

まず確認したいのは、標準仕様で使われる内装材・接着剤・塗料の種類と、建材に付いている表示です。

「安全です」という言葉だけでなく、仕様書や建材の表示で裏付けられる説明かどうかが、比較の軸になります。

打ち合わせでは、次の内容を書面で見せてもらうと比べやすくなります。

  • 床・壁・天井・造作家具の建材名と、ホルムアルデヒドの等級表示
  • 接着剤や塗料の製品名と、使用する箇所
  • 室内空気の測定の有無、測定した物質、測定時の条件
  • 測定結果を開示してもらえるかどうか

自然素材を中心にする会社には、素材ごとの仕様と採用範囲を聞いてみましょう。

性能を重視する会社には、F☆☆☆☆の対象外であるVOCの扱いを確認すると、違いが見えやすくなります。

広島の湿度を踏まえた断熱・気密・換気計画を比較する

広島では梅雨時期に湿度が高くなるため、湿気への対策も住み心地を考えるうえで重要です。

湿度対策には、珪藻土や漆喰などの調湿素材を活かす考え方と、高気密・高断熱に換気や空調を組み合わせて管理する考え方があります。

調湿素材を採用する場合は、素材の特性を活かせる一方で、断熱・気密の数値を会社ごとに確認する必要があります。

換気設備や空調設備で温湿度を管理する場合は、設備の性能や運転条件によって室内環境を調整できる一方、定期的な清掃や部品交換などが必要になります。

比較するときは、断熱等級、UA値、C値、換気方式、給気口と排気口の位置を、同じ項目で並べて確認しましょう。

UA値は外皮平均熱貫流率のことで、小さいほど断熱性が高いことを示します。

C値は相当隙間面積のことで、小さいほど気密性が高いことを示します。

自然素材の採用範囲と追加費用を含む総額を比較する

坪単価だけで比べると、実際に必要な費用との差が生じる場合があります。

自然素材の採用範囲を広げたときや、オプションを追加したときの総額まで含めて、見積もりを比べることが大切です。

総額に含まれるかどうかを確認したい項目は、次の表のとおりです。

確認する項目見るポイント
付帯工事基礎造成や下水接続などが含まれているか
空調・照明標準仕様に含まれる範囲と、追加になる範囲
外構見積もりに含まれているか
オプション・仕様変更素材のグレードを上げた場合の追加費用
設計費別途かかる費用がないか
換気設備などの維持費点検や部品交換にかかる費用の目安

希望する自然素材が標準仕様に含まれていれば、その素材を採用するための追加費用を抑えられる場合があります。

標準仕様の範囲は会社ごとに異なり、希望する仕様が含まれていない場合は、オプションの追加で総額が上がる場合があります。

希望する仕様を先に伝えたうえで、同じ条件の見積もりを依頼しましょう。

素材の経年変化と長期的なメンテナンス方針を比較する

注文住宅の満足度を考える際は、完成時の印象だけでなく、20年後、30年後の住み心地や維持管理のしやすさも重要です。

素材の変化を「味わい」と捉える会社と、劣化を抑えて性能を長く維持する会社では、経年変化への考え方が異なります。

無垢材や塗り壁は、色合いや風合いが変わる一方で、傷や汚れ、ひび割れの補修が必要になる場合があります。

工場生産によって住宅部材の品質を管理する方法もあります。ただし、生産方法にかかわらず、換気設備のフィルター交換や部品の更新など、定期的な維持管理は必要です。

比較するときは、定期点検の頻度、保証の内容と条件、補修や部品交換にかかる費用の目安を、書面で確認しましょう。

好みの経年変化を受け入れられるか、手入れにかけられる時間と費用はどの程度かを、家族で話し合っておくと選びやすくなります。

家の化学物質に関するよくある質問

家の化学物質について、よくある5つの疑問に、結論から順にお答えします。

Q. 新築の家は何年くらい化学物質に注意が必要ですか?

一律に「何年」とは言えませんが、新築やリフォームの直後は、使用した建材や施工条件によって、室内の化学物質濃度が高くなる場合があります。

国土交通省の室内空気中の化学物質濃度に関する実態調査では、新築住宅における指針値の超過状況が調べられています。

ただし、濃度は気温や湿度、換気の状況、入居後に持ち込む家具や日用品によっても変わります。

夏場に指針値を超えた事例も報告されているため、年数だけで判断せず、時期を問わず換気を続けることが基本です。

不安な場合は、入居前の測定を依頼したり、体調の変化を記録したりすると、判断材料になります。

出典:平成16年度室内空気中の化学物質濃度の実態調査の結果等について(国土交通省)

Q. F☆☆☆☆建材を使えばシックハウスの心配はありませんか?

いいえ、F☆☆☆☆の建材を使っていても、シックハウスの心配がなくなるわけではありません。

F☆☆☆☆は、ホルムアルデヒドの放散量が少ない建材を示す区分です。

トルエンやキシレンなどのVOC、家具や日用品から出る化学物質までは対象にしていません。

有機溶剤系の塗料や接着剤は、VOCを発散する場合があります。

また、シックハウス症候群には、換気や住まい方、カビ・ダニなども関係すると考えられています。

建材の表示に加えて、塗料や接着剤の種類、換気計画、入居後の暮らし方まで含めて確認することが大切です。

Q. 24時間換気は常につけておく必要がありますか?

基本的には、止めずに連続で運転することが望ましいとされています。

24時間換気は、建築基準法で、住宅に1時間あたり0.5回以上の換気ができる設備として設置が求められています。

シックハウス対策としては、住宅全体を対象とした機械換気を連続で運転する方法が望ましいとされています。

スイッチを切ると、室内の化学物質や湿気が滞留しやすくなる場合があります。

電気代や運転音が気になるときは、止めずに、住宅会社や設備のメーカーに相談しましょう。

あわせて、給気口を家具でふさがないようにすることも大切です。

出典:建築基準法に基づくシックハウス対策について(国土交通省)

Q. 新築のにおいが強い場合はどう対処すればよいですか?

においが強いときは、まず窓を開けて、空気の通り道をつくる換気を行いましょう。

窓は向かい合わせに2か所以上開けて、空気の入口と出口をつくると、空気が入れ替わりやすくなります。

新築やリフォームの直後は化学物質濃度が高くなる場合があるため、完成から入居までの期間に余裕を持ち、その間に換気を行うのも有効です。

新しい家具を入れた場合は、家具も発生源になるため、搬入の時期を分けることも検討しましょう。

においがなくても、濃度が低いとは言い切れません。

濃度を確かめたいときは、住宅会社や専門機関に、測定について相談しましょう。

Q. 入居後に体調不良が続く場合はどこに相談すればよいですか?

まずは医療機関で症状を診てもらい、住まいに関する相談は、住宅会社や地域の保健所に連絡しましょう。

症状が出た時期や場所、新しい家具の購入やリフォームの有無を記録して医師に伝えると、診察の助けになります。

広島市では、保健所 環境衛生課(電話:082-241-7408)が、シックハウス対策に関する相談の窓口として案内されています。

建てた住宅会社にも連絡し、換気設備の状態や使用した建材を確認してもらいましょう。

住宅に関する相談先としては、公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターの「住まいるダイヤル」もあります。

症状が改善しない場合や強い場合は、早めに医師に相談してください。

参考:住まいるダイヤル(国土交通大臣指定の住まいの相談窓口)

まとめ|化学物質対策と住み心地を考えた家づくりを進めよう

家の化学物質は、建材だけでなく家具や日用品からも発生するため、発生源を減らす建材選びと適切な換気を組み合わせることが基本です。

F☆☆☆☆の表示や「自然素材」という言葉だけで安全性を判断せず、使用する材料、換気計画、測定の条件を確認しましょう。

自然素材の質感や経年変化を楽しむ山尾工務店と、断熱・気密・換気などの性能を重視する一条工務店では、家づくりの考え方が異なります。

どちらが優れているかではなく、家族の暮らし方や予算、手入れにかけられる手間に合うかどうかを基準に選びましょう

まずは、次の項目について両社に同じ条件で質問し、回答を比べてみましょう。

  • 標準仕様の内装材・接着剤・塗料の種類と、使用する箇所
  • ホルムアルデヒド・VOCへの対策と、測定の有無・対象物質・測定条件
  • 換気の方式、給気口と排気口の位置、維持管理にかかる費用
  • 自然素材の採用範囲と、追加費用を含む総額
  • 素材の経年変化の特徴と、定期点検・保証の内容

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