広島で自然素材の家を建てるなら、素材の質感・住宅性能・経年変化への考え方を比べて会社を選ぶことが大切です。

無垢材や漆喰の心地よさに惹かれても、広島の蒸し暑い夏や冬の冷え込みへの備えが気になる方は多いのではないでしょうか。

この記事では、自然素材の特徴や費用、メンテナンスの考え方を整理します。

あわせて、山尾工務店と一条工務店を共通の基準で比較します。

自分に合う家づくりの判断軸を見つけるための参考にしてください。

広島で自然素材の家を建てたい方へ。無垢材や漆喰へのこだわり、断熱性能、価格、経年劣化への考え方を比較して、家族に合う住宅会社を見つけましょう。

暑さ・寒さ、素材、価格まで。広島の暮らしに合う家づくり工務店・ハウスメーカーを徹底比較

広島で自然素材の家を建てる魅力とは?

自然素材の家には、素材そのものの質感と時間の経過による変化という魅力があります。

広島で検討する際の視点も、あわせて確認しましょう。

無垢材や漆喰など自然素材ならではの質感を楽しめる

自然素材の家の魅力は、無垢材や漆喰など素材そのものが持つ質感を、日々の暮らしの中で感じられることです。

無垢材は木ならではの温かみや足ざわりがあり、漆喰は塗り壁特有の柔らかな陰影が生まれる点が特徴です。

同じ樹種でも木目や色合いには個体差があるため、住まいごとに異なる表情が生まれます。

塗り壁は職人の手仕事で仕上げられるので、鏝(こて)の跡が生む表情も楽しめます。

一方で、見た目や質感の好みは人によって異なります。

広島で工務店を選ぶ際は、サンプルや完成見学会で実際に触れ、床や壁の質感が好みに合うかを確かめておくと安心です。

素材の経年変化を味わいながら長く暮らせる

自然素材の家は、時間の経過とともに素材の表情が変わっていく点も魅力です。

無垢材は日に当たることで色合いが深まり、使い込むほどに艶や風合いが増していく場合があります。

漆喰や珪藻土の壁も、暮らしの中で少しずつ表情が変わっていくのが特徴です。

こうした変化を「味わい」と捉える人にとっては、住まいへの愛着が育つきっかけになります。

ただし、傷やひび割れ、色の変化を劣化と感じる人もいるため、考え方の違いを事前に家族で共有しておくことが大切です。

変化をどこまで許容できるかは、会社選びの重要な判断軸にもなります。

自然素材の家に使われる主な建材と特徴

自然素材の家で使われる無垢材・漆喰・珪藻土・自然塗料の主な使用箇所を示した住宅イラスト

自然素材の家には、床・壁・塗料などに使われる代表的な建材があります。

素材ごとの特徴を知ると、希望に合う仕様を選びやすくなります。

無垢材|樹種によって色合いや硬さが異なる床・内装材

無垢材は、丸太から切り出した木材を、ほかの木材と貼り合わせずに加工したもので、主に床や内装材に使われます。

樹種によって色合いや硬さが異なるため、好みと暮らし方に合わせて選ぶことが大切です。

たとえば杉や松などの針葉樹は柔らかく、足ざわりが温かい傾向があります。

オーク(ナラ)などの広葉樹は硬めで、傷がつきにくい傾向があります。

一方で、無垢材は湿度による伸縮があり、隙間や反りが出る場合がある点に注意が必要です。

家族構成や使う部屋に合わせて、樹種を使い分けられるかも確認したいポイントです。

漆喰・珊瑚漆喰|自然な風合いが特徴の壁材

漆喰は、消石灰などを主な原料とする塗り壁材で、壁や天井の仕上げに使われます。

珊瑚漆喰は漆喰の一種で、原料に珊瑚由来の成分を用いた製品が知られています。

ビニールクロスにはない柔らかな陰影と自然な風合いが、漆喰の大きな特徴です。

仕上げ方によって、なめらかな面にも鏝跡を残した表情にもできます。

一方で、乾燥や建物のわずかな動きによって、細かなひび割れが入る場合があります。

汚れの付き方や補修のしやすさも、採用前に施工会社へ確認しておきたい点です。

珪藻土|調湿性と独特の質感を持つ内装材

珪藻土は、珪藻と呼ばれる藻類の殻が堆積してできた土で、塗り壁材の原料として使われます。

細かな穴を多く持つ構造から、湿気を吸ったり放ったりする調湿性が期待されています。

ただし、調湿の効果は塗る厚みや製品、室内の使用環境によって異なります。

珪藻土だけで室内の湿度を適切に保てるわけではなく、換気や空調と組み合わせる考え方が大切です。

独特のマットな質感があり、和室にも洋室にもなじみやすい素材です。

ここまで紹介した無垢材・漆喰・珪藻土の特徴を、次の表に整理します。

素材主な使用箇所質感の特徴注意したい点
無垢材床・内装材木の温かみ、木目の個体差傷、反り、隙間が出る場合がある
漆喰壁・天井柔らかな陰影、なめらかな面ひび割れや汚れの補修を確認したい
珪藻土壁・天井マットで素朴な質感表面が粉っぽくなる場合や、製品による調湿性の差

※特徴は製品や施工方法によって異なります。

自然塗料・接着剤|原材料と安全性を確認したい建材

自然塗料や接着剤は、床や造作家具の仕上げ、建材の貼り合わせに使われる材料です。

植物油やワックスなどを原料とする自然塗料があり、木の風合いを活かした仕上がりになります。

ただし「自然由来」と表示されていても、安全性は原材料や製品ごとに異なるため、成分の確認が欠かせません。

確認の目安として、ホルムアルデヒドの放散量を示す等級(F☆☆☆☆など)や、製品の成分表示があります。

化学物質が完全にゼロになるとは言い切れないため、使用する建材の種類と施工範囲を会社に具体的に尋ねましょう。

建材の選択と換気計画をあわせて検討することが、室内の空気環境を整えるうえで重要です。

自然素材の家のメリット・デメリット

自然素材の家には、魅力と注意点の両面があります。

どちらも理解したうえで、自分に合うかを判断しましょう。

メリット①|無垢材や塗り壁ならではの質感と経年変化を楽しめる

無垢材や塗り壁は、質感と経年変化を楽しめる点が大きなメリットです。

無垢材の木目や塗り壁の陰影は、暮らしの中で少しずつ表情を変え、住まいへの愛着につながります。

ビニールクロスや複合フローリングにも、耐久性や手入れのしやすさを重視した製品があります。

一方で自然素材は、使い込んだ跡も含めて空間の個性として楽しめる場合があります。

足ざわりの温かさや壁の柔らかな見た目は、日々の暮らしの心地よさにも関わります。

ただし、変化を味わいと感じるかどうかは人によって異なるため、家族で価値観をそろえておくことが大切です。

メリット②|素材によって湿度変化を和らげる効果が期待できる

珪藻土や漆喰などの塗り壁は、湿度変化を和らげる効果が期待できる素材です。

素材が持つ細かな孔(あな)が湿気を吸ったり放ったりすることで、室内の湿度の変動がゆるやかになる場合があります。

広島は梅雨から夏にかけて蒸し暑く、湿気が気になる季節です。

調湿性のある素材は、こうした時期の快適性を支える選択肢の一つです。

ただし、効果は塗る厚みや面積、製品、使用環境によって変わります。

調湿素材だけで湿度を適切に保てるわけではないため、断熱・気密性能や換気・空調計画とあわせた検討が欠かせません。

珪藻土などの自然素材が湿気を吸収・放出する仕組みと、換気・空調を組み合わせた湿度管理を示す図

デメリット①|無垢材の傷や反り、塗り壁のひび割れが生じる場合がある

自然素材の家には、経年による傷や反り、ひび割れが生じる場合がある点がデメリットです。

無垢材は湿度による伸縮で反りや隙間が出ることがあり、柔らかい樹種は家具の移動などで傷もつきやすくなります。

塗り壁も、乾燥や建物のわずかな動きによって細かなひび割れが入ることがあります。

これらは素材の性質によるもので、必ずしも施工不良とは限りません。

ただし、傷や変化を気にする人にとっては、日々のストレスになる可能性があります。

事前にサンプルや施工事例で状態を確認し、補修の方法や費用の目安を会社に聞いておくと安心です。

デメリット②|採用する素材や施工範囲によって建築費用が高くなる

自然素材の家は、採用する素材や施工範囲によって建築費用が高くなる場合があります。

無垢材や塗り壁は、製品や施工方法によって材料費・施工費が高くなり、一般的な複合フローリングやビニールクロスを採用する場合より費用が増えることがあります。

全室に使うのか、リビングなど一部に絞るのかで、総額は大きく変わります。

また、塗り壁は乾燥の工程が必要になるため、工期が長くなることもあります。

費用は会社や仕様によって異なるため、標準仕様に何が含まれるかを必ず確認しましょう。

初期費用だけでなく、将来の補修費用まで含めて比較する視点が欠かせません。

メリットと注意点を、次の表に整理します。

項目期待できること注意したい点事前に確認したいこと
質感・経年変化木目や陰影を楽しめる、愛着が育つ変化を劣化と感じる場合がある家族の価値観、施工事例での経年後の状態
湿度変化湿度の変動がゆるやかになる場合がある素材だけで湿度は維持できない換気・空調計画、素材の施工範囲
傷・反り・ひび割れ素材の性質による変化として受け止められる場合がある補修が必要になる場合がある補修方法と費用の目安
建築費用採用範囲を調整すれば予算に合わせやすい素材・施工範囲により費用が上がる標準仕様の範囲、オプション費用

※内容は製品や施工方法によって異なります。

広島で自然素材の家を建てる費用と予算の考え方

自然素材の家の費用は、坪単価だけでなく総額と素材の採用範囲で考えることが大切です。

費用の目安と調整の方法を順に確認しましょう。

自然素材の注文住宅にかかる坪単価と建築費用の目安

住宅金融支援機構の「2025年度フラット35利用者調査」によると、土地をすでに持っている方の注文住宅は、建設費が全国平均で約4,260万円、住宅面積が118.4㎡(約35.8坪)でした。

土地付注文住宅の建設費は約3,738万円で、住宅面積は110.3㎡(約33.4坪)となっています。

建設費を面積で単純に割ると坪あたり約112〜119万円になりますが、これは全国平均から算出した参考値です。

広島で自然素材の家を検討する際は、坪単価だけで比較しないようにしましょう。

坪単価に含まれる工事範囲は会社ごとに異なり、自然素材の採用範囲によっても総額は変わります。

具体的な金額は、同じ条件で見積もりを取って確認することをおすすめします。

区分建設費(全国平均)土地取得費(全国平均)住宅面積(全国平均)
注文住宅(土地あり)約4,260万円-118.4㎡(約35.8坪)
土地付注文住宅約3,738万円約1,575万円110.3㎡(約33.4坪)

※フラット35を利用した方の全国平均であり、広島や自然素材の家に限ったデータではありません。

出典:住宅金融支援機構「2025年度フラット35利用者調査」

本体工事費・付帯工事費・土地代を含めた総額の考え方

自然素材の注文住宅にかかる総費用を本体工事費・付帯工事費・土地代・諸費用の4項目に分けた図

注文住宅の予算は、本体工事費だけでなく付帯工事費、土地代、諸費用を含めた総額で考えます。

本体工事費は建物そのものにかかる費用で、付帯工事費は地盤改良や給排水の引き込み、外構など建物以外に必要な工事の費用です。

土地を購入する場合、土地付注文住宅の全国平均では土地取得費が約1,575万円で、総額の約3割を占めています。

このほか、登記費用や住宅ローンの手数料、火災保険料などの諸費用が別途かかります。

自然素材の家では、素材のグレードや施工範囲によって本体工事費が変わるため、見積書で項目ごとの内訳を確認しておくと安心です。

項目内容確認したいポイント
本体工事費建物そのものの工事費無垢材・塗り壁が標準仕様かオプションか
付帯工事費地盤改良、給排水の引き込み、外構など見積もりに含まれているか
土地代土地を購入する場合に必要建物との予算配分
諸費用登記費用、ローン手数料、火災保険料など現金が必要な時期と金額

無垢床や塗り壁の採用範囲を調整して予算を抑える方法

予算を抑えたい場合は、自然素材を使う場所と範囲を調整する方法があります。

毎日触れる場所に絞って自然素材を採用すると、質感を楽しみながら費用を調整しやすくなります。

たとえば、リビングの床は無垢材にして、寝室や子ども部屋は別の仕上げにする方法もあります。

壁も、LDKだけ漆喰や珪藻土にして、ほかの部屋はクロスにする選択肢もあります。

樹種によって価格が変わることもあるため、見積もり時に複数の候補を比べましょう。

また、建物の形をシンプルにすると工事の手間が減り、費用を調整しやすくなる場合があります。

ただし、費用だけを優先して自然素材の採用範囲を減らすと、希望していた住み心地を実現しにくくなる可能性があります。

自然素材を家全体に採用する場合とLDKなどに限定する場合の施工範囲の違いを示す間取り比較図
場所採用の優先度理由確認したい点
リビング・ダイニングの床高素足で触れる時間が長く、質感を実感しやすい傷がつきにくい樹種か
LDKの壁・天井高視界に入る面積が大きく、空間の印象を左右するひび割れの補修方法
寝室・子ども部屋中長く過ごす場所で、床のみ・壁のみなど選びやすい予算に応じた採用範囲
玄関・廊下中〜低滞在時間が短く、汚れやすい汚れへの強さ
洗面・浴室まわり低水に濡れやすい素材ごとの向き不向き

※優先度は一般的な考え方の一例です。暮らし方や予算に応じて調整してください。

広島の気候に合う自然素材の家づくりで確認したい住宅性能

自然素材の魅力を活かすには、住宅性能の確認が欠かせません。

断熱・換気・採光・空気環境の4点を順に押さえましょう。

夏の蒸し暑さと冬の寒さに対応する断熱・気密性能

住宅の断熱性能を示す指標の一つが、外皮平均熱貫流率(UA値)です。UA値は数値が小さいほど、住宅内部と外部の間で熱が伝わりにくいことを示します。

2025年4月から新築住宅は省エネ基準への適合が義務化され、断熱等級4が最低ラインです。

広島市の省エネ地域区分は主に6地域ですが、建築予定地によって適用される区分を確認することが大切です。

気密性能は隙間の少なさを示すC値(相当隙間面積)で表され、気密測定で確認できます。

C値は現行の省エネ基準に基準値がないため、会社ごとの目標値や測定の有無を比べることが大切です。

断熱等級UA値(6地域)位置づけ
等級40.87省エネ基準(2025年4月から新築の最低ライン)
等級50.6ZEH水準
等級60.46HEAT20のG2グレード相当
等級70.26HEAT20のG3グレード相当

※各社の等級・UA値・C値は、最新の公式情報や設計内容で確認が必要です。

広島市の主な6地域における断熱等級4〜7のUA値と、等級が高いほど断熱性能が高い関係を示す図

湿気や結露を抑える換気・空調計画

広島は梅雨から夏にかけて湿度が高くなるため、室内の湿気を適切に管理できる換気・空調計画が重要です。

建築基準法のシックハウス対策では、住宅の居室について、原則として1時間あたり0.5回以上の換気能力を持つ機械換気設備(24時間換気)の設置が義務付けられています。

珪藻土や漆喰の調湿性は期待できますが、換気や除湿を担う空調と組み合わせて湿度を管理する考え方が大切です。

断熱性が低いと、冬に窓や壁の表面温度が下がり、結露やカビの原因になる場合があります。

換気には、給気と排気の両方を機械で行う第1種換気や、排気のみ機械で行う第3種換気などがあります。

全館空調か個別エアコンかも含めて、各社の考え方を確認しましょう。

出典:

建築基準法に基づくシックハウス対策について(国土交通省)

シックハウス対策に係る資料(国土交通省)

採光・通風を活かしたパッシブデザイン

夏は軒で日射を遮り冬は窓から日差しを取り込むパッシブデザインと春秋の自然通風を示す図

パッシブデザインとは、太陽の光や熱、風といった自然の力を活かし、機械設備に頼りすぎずに快適さを保つ設計の考え方です。

夏は日差しを遮り、冬は日差しを取り込むよう、軒の出や窓の位置・大きさを計画することが基本です。

風の通り道をつくる窓配置にすると、春や秋は機械に頼らず過ごせる時間が増える可能性があります。

ただし、敷地の向きや隣家との距離によって、採光や通風の条件は変わります。

同じ設計でも土地ごとに効果が異なるため、建築予定地に合わせた提案があるかを確認しましょう。

建材の化学物質対策と室内空気環境の確認

室内の空気環境は、建材の種類だけでなく、換気や家具など住まい方によっても変わります。

建築基準法では、ホルムアルデヒドを発散する建材の使用面積が等級ごとに制限され、最も等級が高い「F☆☆☆☆」は居室の内装に制限なく使えます。

自然素材でも、塗料や接着剤、家具などから化学物質が出る場合があるため、「自然素材だから安心」と決めつけない姿勢が大切です。

確認したいのは、使用する建材の等級や成分表示、接着剤・塗料の種類、完成後の空気中濃度測定の実施有無です。

化学物質が完全にゼロになるとは言い切れないため、対策の内容を具体的に説明してもらいましょう。

出典:建築基準法に基づくシックハウス対策について(国土交通省)

自然素材の家で後悔しないためのメンテナンスと経年劣化対策

自然素材の家は、素材の変化を前提にお手入れや点検の方法を事前に考えておくことが大切です。

日常のお手入れから将来の修繕まで、順に確認しましょう。

無垢材の傷や汚れに対応する日常のお手入れ

無垢材の床は、乾拭きや固く絞った雑巾での拭き掃除が基本です。

水分を長時間残すと、シミや反りの原因になる場合があるため、こぼした液体は早めに拭き取りましょう。

浅い傷や凹みは自分で補修できる場合もありますが、仕上げの種類によって方法が異なるため、施工会社の案内に従うことが大切です。

表面をオイルやワックスで仕上げている場合は、定期的な塗り直しで艶や保護性能を保てることがあります。

家具の脚にフェルトを貼ったり、椅子の下にマットを敷いたりするだけでも、傷を減らせます。

引き渡しの際に、使用している仕上げ材とお手入れ方法を教えてもらうとよいでしょう。

漆喰や珪藻土のひび割れ・汚れへの対処方法

漆喰や珪藻土の壁は、乾燥や建物のわずかな動きにより、髪の毛ほどの細かなひび割れが入る場合があります。

細かなひび割れは構造上の問題とは限らず、専用の補修材で目立たなくできるケースもあります。

ひび割れが大きい、広がっている、雨染みを伴うといった場合は、早めに施工会社へ相談することが大切です。

汚れは、乾いた柔らかい布やブラシで軽く落とす方法が一般的です。

ただし、素材や仕上げによって適した方法が異なるため、事前に取扱説明を確認しましょう。

部分的な塗り直しがしやすいのも塗り壁の特徴ですが、色や質感が周囲と完全に一致しない場合もあります。

素材起こりやすい変化日常のお手入れ相談したいタイミング
無垢材傷・凹み、色の変化、反りや隙間乾拭き、固く絞った雑巾、必要に応じてオイルやワックス大きな反りや隙間、水濡れによる変色
漆喰細かなひび割れ、汚れの付着乾いた布やブラシで軽く除去ひび割れの拡大、雨染み
珪藻土表面の粉っぽさ、汚れ、細かなひび割れ柔らかなブラシで軽く払う広範囲の汚れ、剥がれ

※お手入れの方法は、素材・製品・仕上げによって異なります。

経年変化を味わいとして楽しむか、劣化を抑えるかを考える

自然素材の家づくりでは、経年変化をどう受け止めるかによって、選ぶ素材や会社が変わります。

変化を味わいとして楽しむ考え方と、劣化を抑えて性能を長く維持する考え方の、どちらが家族に合うかを考えることが出発点です。

前者は、無垢材の色の深まりや塗り壁の風合いの変化を、住まいの個性として受け入れる考え方になります。

後者は、劣化しにくい素材や施工方法を選び、新築時の状態や性能をできるだけ保つ考え方です。

どちらにも魅力があり、優劣ではなく価値観の違いといえます。

傷や色の変化が気になるか、変化を楽しめるかを、家族で話し合っておくと後悔を減らせます。

なお、経年変化によって資産価値が高まるとは言い切れないため、それを目的に素材を選ぶことは避けたいところです。

自然素材の色や風合いの経年変化を楽しむ考え方と、新築時の状態や性能の維持を重視する考え方の比較図

将来の修繕費用と定期点検の内容を確認する

自然素材の家は、建てたあとの修繕費用と点検の内容まで含めて検討することが大切です。

壁の補修や床の塗り直しといった内装の手入れに加え、外壁や屋根、設備の修繕も将来必要になります。

契約前に、定期点検の時期と回数、点検が有料か無料か、補修にかかる費用の目安を確認しておくと安心です。

自然素材の部分的な補修を、どの範囲まで無償で対応してもらえるかも会社ごとに異なります。

保証書や点検の内容は、書面で見せてもらうと比較しやすくなります。

修繕費用を月々の積立として見込んでおくのも一つの方法です。

広島で自然素材の家を建てる工務店・住宅会社の選び方

自然素材の家は、会社によって仕様や考え方が大きく異なります。

5つの比較軸で、家族に合う会社を絞り込みましょう。

自然素材の標準仕様とオプションの範囲を比較する

自然素材の家は、会社によって「標準仕様」に含まれる素材の範囲が異なります。

標準仕様とは、基本価格に含まれる設備や建材などの仕様を指し、オプションは別料金で追加する仕様です。

床・壁・天井のどこまでが標準で、どこからがオプションかを、部屋ごとに書面で確認することが欠かせません。

標準で無垢材や塗り壁が使える会社は、追加費用が読みやすい場合があります。

一方で、オプション中心の会社は、希望を反映しやすい反面、費用が増えやすい場合があります。

どちらが良いかは、素材にどれだけこだわりたいか、予算をどれだけ固定したいかで決まります。

施工事例で素材の使い方やデザインを確認する

施工事例は、素材の使い方やデザインの傾向を知る有用な手がかりです。

写真を見る際は、床や壁の素材の種類、仕上げの質感、間取りと素材の組み合わせに注目しましょう。

とくに、建ててから年数がたった事例があれば、経年変化の様子を確認できます。

掲載されている事例が、自分の希望する広さや予算に近いかも見ておきたい点です。

写真は撮影条件で印象が変わるため、気になる事例は実物の見学で確かめると安心です。

事例ごとの延床面積や間取り、使われた素材の種類を質問できる会社だと、比較しやすくなります。

保証内容とアフターサービスの対応範囲を比較する

保証内容とアフターサービスの対応範囲は、長く住む自然素材の家で特に重要な比較項目です。

新築住宅には、構造や雨水の浸入を防ぐ部分に法律上の保証がありますが、それ以外の範囲は会社ごとに異なります。

無垢材の反りや塗り壁のひび割れなど、自然素材に関わる不具合がどこまで保証や無償対応の対象になるかを確認しましょう。

あわせて、定期点検の時期・回数、有料か無料か、緊急時の連絡方法も比べておきたい点です。

地域に拠点があり、住宅の不具合が発生した際にどの程度の時間で対応してもらえるかも、広島で建てる際の判断材料になります。

保証書やアフターサービスの内容は、口頭ではなく書面で受け取っておくと安心です。

完成見学会で素材の質感や室内環境を体感する

完成見学会では、写真だけでは分からない素材の質感や室内環境を体感できます。

床の足ざわり、壁の質感、室内の温度や湿度、においや音を、五感で確かめましょう。

無垢材の床は、素足で歩いたときの温かさや硬さが樹種によって変わります。

塗り壁は、光の当たり方で見え方が変わるため、時間帯を変えて見られると理想的です。

季節や天候によって室内の感じ方は変わるため、可能であれば夏と冬の両方を体感すると、広島の気候での暮らしを想像しやすくなります。

気になる点は、その場で担当者に質問し、メモや写真に残しておきましょう。

2〜3社から同じ条件で見積もりを取り比較する

会社を比較する際は、2〜3社から同じ条件で見積もりを取ることが基本です。

条件がそろっていないと、金額の差が仕様の違いによるものか、会社の価格設定によるものかが分からなくなります。

延床面積、間取りの希望、素材の採用範囲、性能の目標、付帯工事の範囲を、同じ内容で伝えましょう。

見積書は、金額だけでなく、項目ごとの内訳と含まれない費用を確認します。

また、比較する会社が多すぎると判断が難しくなるため、まずは2〜3社程度に絞って検討するとよいでしょう。

比較項目確認する内容
素材の標準仕様床・壁・天井の素材と範囲、オプション費用
住宅性能断熱等級・UA値・C値、換気方式(各社の公式情報で確認)
費用本体工事費・付帯工事費・諸費用の内訳
施工事例・見学会好みに近い事例、実物での質感・室温
経年変化への考え方変化を楽しむか、劣化を抑えるか
保証・アフター保証範囲、点検の時期・回数、費用

広島で自然素材の家を建てるおすすめ工務店・住宅会社2選

山尾工務店と一条工務店を、素材・性能・保証などの共通項目で紹介します。

自然素材の採用量だけでなく、何を重視するかで適した会社は変わります。

有限会社山尾工務店|自然素材と性能、暮らし心地のバランスを重視

有限会社山尾工務店 公式HPの画像
引用元:有限会社山尾工務店 公式HP
会社名有限会社山尾工務店
住所〒733-0012
広島県広島市西区中広町1-5-17
電話番号0120-74-0656
公式サイトURLhttps://www.yamao-k.com/

有限会社山尾工務店は、広島市西区に拠点を置き、新築注文住宅やリフォームを手がける工務店です。

床・天井・壁などの室内に国産の無垢材を使い、壁には珊瑚の漆喰や天然ミネラル系の塗り壁を用いる自然素材の家づくりが強みです。

モデルハウスを持たず、構造見学会や完成見学会で実際の家を見せており、使い込むほどに味わいが出る素材の質感を確かめられます。

引き渡しから10年間の地震建替え保証も用意しています。

素材の変化を楽しみながら、自然素材と暮らし心地のバランスを重視する方におすすめです。

山尾工務店のHPで詳しくみる

山尾工務店の口コミ・評判をみる

有限会社山尾工務店の評判・口コミは?家づくりの特徴と注意点を解説

株式会社一条工務店|高気密・高断熱と住宅性能の維持を重視

株式会社一条工務店 公式HPの画像
引用元:株式会社一条工務店 公式HP
会社名株式会社一条工務店
住所【広島アスタ展示場】
〒732-0068
広島県広島市東区牛田新町2-2-10-6
【広島アスタ東展示場】
〒732-0068
広島県広島市東区牛田新町2-2-10-20
【広島吉島展示場】
〒730-0822
広島県広島市中区吉島東1-15-2
電話番号【広島アスタ展示場】082-511-7211【広島アスタ東展示場】082-511-2101【広島吉島展示場】082-545-9811
公式サイトURLhttps://www.ichijo.co.jp/

株式会社一条工務店は、性能を追求する住宅メーカーで、累積約20万棟の建築実績を公式サイトで掲げています。

「家は、性能。」を掲げ、枠組壁工法の商品では、外内ダブル断熱構法による断熱等級6を標準仕様とし、全館床暖房や熱交換換気システムなどを備えているのが特徴です。

商品によっては無垢材を使う「セゾン」もあり、30年長期保証(条件あり)やアプリによるアフターサポートも用意されています。

展示場で性能を体感しながら、自然素材の採用量より断熱・気密・省エネなど住宅性能の数値と維持を重視する方に向いています。

一条工務店の口コミ・評判をみる

株式会社一条工務店の評判は?良い・悪い口コミと後悔する理由を解説

2社の違いを、共通の比較項目で整理します。

比較項目 有限会社山尾工務店 株式会社一条工務店
考え方 自然素材と性能、暮らし心地のバランス 性能を極め、性能を長く維持する
自然素材の仕様 室内に国産無垢材、珊瑚の漆喰・天然ミネラル系塗り壁(さんびオリジナルハウス) 自然素材に特化した会社ではなく、商品により無垢材を使用(セゾンなど)
断熱・気密 樹脂サッシと断熱ガラス、またはサッシの遮熱ガラス(基本仕様)。断熱等級・UA値・C値は要確認 枠組壁工法商品は断熱等級6を標準(間取り・仕様により満たせない場合あり)。C値は要確認
換気・空調 自然素材の調湿を案内。換気・空調方式は要確認 全館床暖房、全館さらぽか空調、熱交換換気システム
費用 「さんびナチュラル」「さんびベーシック」を用意。坪単価は要確認 商品ラインアップが豊富。坪単価は要確認
施工事例 公式サイトに施工事例を掲載 公式サイトに建築実例を掲載
経年変化への考え方 使い込むほど味わいが出る素材を活かす 経年耐久を重視し、高性能が長く続く家を目指す
保証・アフター 引き渡しから10年間の地震建替え保証 30年長期保証(条件あり)、アプリ「i-サポ」

※公式サイトの記載(2026年10月9日確認)に基づきます。断熱等級・UA値・C値・坪単価はプランや商品、仕様で変わるため、資料請求や見積もりで確認しましょう。

素材の質感と変化を重視するなら山尾工務店、住宅性能の数値と維持を重視するなら一条工務店が候補になります。

自然素材の採用量だけで優劣は決まらないため、家族が何を優先するかで選ぶことが大切です。

広島で自然素材の家を建てる際によくある質問

自然素材の家づくりで多い疑問に、結論から順にお答えします。

費用・空気環境・耐久性・土地・住宅性能の5点が中心です。

自然素材の家は一般的な注文住宅より高くなりますか?

自然素材の家は、採用する素材や範囲によって、一般的な注文住宅より高くなる場合があります。

無垢材や塗り壁は材料費や施工費が高くなる場合があり、採用範囲を広げるほど総額が増える傾向にあります。

一方で、希望する自然素材が標準仕様に含まれている会社なら、追加費用を把握しやすい場合があります。

予算を抑えたいときは、リビングの床だけ無垢材にするなど、採用範囲を絞る方法も有効です。

同じ条件で2〜3社から見積もりを取り、標準仕様とオプションの範囲を比べましょう。

自然素材の家ならシックハウス症候群を防げますか?

自然素材を使うだけでは、シックハウス症候群を確実に防げるとは言い切れません。

シックハウス症候群は、建材や家具、日用品から出る化学物質や換気不足などが関わる健康障害の総称です。

建材の選択に加えて、24時間換気の適切な運用と、家具や日用品を含めた室内環境の管理が欠かせません。

建築基準法では、住宅に1時間あたり0.5回以上の機械換気設備(24時間換気)の設置が必要とされています。

体調に不安がある方は、設計段階で建材の成分表示や対策を会社に確認し、必要に応じて医師にも相談しましょう。

自然素材の家は何年くらい住み続けられますか?

自然素材の家に住み続けられる年数は、一概には言えません。

構造や施工の品質、日常のお手入れ、定期的な点検と修繕によって、住み続けられる期間は大きく変わります。

無垢材や塗り壁は、傷やひび割れを補修しながら使い続けられる点が特徴です。

一方、外壁・屋根・設備は、素材に関わらず将来の修繕が必要になります。

保証の期間も会社で異なり、山尾工務店は引き渡しから10年間の地震建替え保証、一条工務店は条件付きで最長30年の長期保証を案内しています。

長く住むために、保証の内容と点検の頻度を契約前に書面で確認しましょう。

広島市内で自然素材の家に適した土地を探すには?

広島市内で土地を探すときは、立地の利便性だけでなく、日当たり・風通しと災害リスクを確認することが大切です。

ハザードマップで災害リスクを確認し、日当たりと風通しの条件を現地で確かめましょう。

広島市は区ごとに地形や住環境が異なり、土砂災害警戒区域などの指定状況にも差があります。

広島県が区ごとの指定箇所数を公表しているため、気になるエリアの状況を把握する手がかりになります。

土地探しの段階から工務店に相談すると、敷地条件に合う間取りや素材の使い方を検討しやすくなる点が利点です。

候補地が決まったら、建築予定地の地盤や法規制も事前に確認しておくと安心です。

自然素材と高断熱・高気密は両立できますか?

自然素材と高断熱・高気密は、建材の選択や断熱・気密施工、換気計画を適切に組み合わせることで両立できます。

自然素材は質感や調湿性、高断熱・高気密は温熱環境と省エネ性を担うため、役割を分けて組み合わせる考え方が基本です。

たとえば、断熱・気密性能で室温を安定させ、内装に無垢材や塗り壁を使う方法があります。

ただし、高気密住宅でも適切な換気計画と設備の維持管理が必要であり、化学物質や湿気が室内に滞留しないよう配慮することが大切です。

公式サイトで確認できた範囲では、山尾工務店は自然素材を、一条工務店は枠組壁工法商品の断熱等級6という標準仕様を軸にしており、重視する点で選び分けられます。

自然素材を採用しながら、断熱等級やUA値、C値の目標を持つ会社かを確認しましょう。

自然素材の質感と調湿性、高断熱による温熱環境、高気密による隙間対策、換気による空気の入れ替えを示す住宅断面図

まとめ|広島で自然素材の家を建てるなら素材・性能・経年変化への考え方を比較しよう

広島で自然素材の家を建てるなら、素材の質感・住宅性能・経年変化への考え方の3点を比べて選ぶことが大切です。

変化を味わいとして楽しみたいなら自然素材を軸にした会社、性能の数値と維持を重視するなら高断熱・高気密を軸にした会社が候補になります。

広島の蒸し暑い夏と冬の寒さには、素材の調湿性だけに頼らず、断熱・気密・換気の計画もあわせて確認しましょう。

費用は坪単価だけでなく、本体工事費・付帯工事費・土地代・諸費用を含む総額で考え、同じ条件の見積もりを2〜3社から取って比べます。

入居後の傷やひび割れへの対応、メンテナンス、保証の範囲まで確認しておくと、後悔を減らせます。

山尾工務店は素材の変化を楽しむ家づくり、一条工務店は高い住宅性能とその維持を重視する家づくりが特徴です。

気になる会社は、資料請求や見学会で素材の質感と室内環境を確かめてみましょう。

◯この記事を読んだ方におすすめの記事はこちら

家の化学物質対策を解説!広島市の注文住宅会社おすすめ2選も紹介

広島の注文住宅おすすめ10選!工務店・ハウスメーカーを徹底比較

家づくりでアレルギー対策!自然素材・換気・湿度管理のポイント